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自己紹介と短歌
はじめまして。おとうふと申します。
夫と息子と三人で暮らしている四十代の主婦です。
何者でもないわたしですが、とつぜん短歌にはまり、いまの気持ちを記しておきたくなったのでこの記事を書いています。
よろしかったらお付き合いください。
短歌にはまったきっかけ
今年に入ってから、短歌に興味を持ちました。
以前からXで現代短歌を目にすることはたびたびあって、素晴らしい歌やおもしろい歌に出会うたびに「なるほど」と膝を打ったり、胸を打たれたりしていました。
そういった、いわゆるバズっている短歌というのは縦書きの画像が貼ってあるんですね。
真っ白の画面に一首の短歌。
たった1行なのに、場景や感情が立ちのぼってくる。
それがとても「自由」に見えて、強く惹かれました。
「こういった、文字を入力すると画像を作成できるサイトかアプリがあるのかな?」
と、調べてみることに。すると短歌アプリ「57577」というものが見つかりました。
インストールしてみると、短歌アプリ「57577」は、詠んだ短歌を投稿したり、Xと連携したり、もちろん縦書きの画像を作ることも可能で、思ってた以上のことができるものでした。
かくしてわたしは短歌にはまっていったのです。
これまで抱いていた短歌のイメージ
わたしが初めて短歌に触れたのは、俵万智さんの「サラダ記念日」です。
大・大・大ベストセラーですね。
誇張でも何でもなく、あの時代、一家に一冊あったと思います。
本棚らしい本棚がなかったわたしの実家にも、その「サラダ記念日」がありました。父と母、どちらが購入したのかは謎です。ちなみに村上春樹の「ノルウェイの森」もありました。ベストセラーというものはあらためて影響力が大きいです。
表題作である「サラダ記念日」のリズムは、あの時代に生きていた多くの人々に刻まれているのではないでしょうか。
「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日
それから時がたち、次にわたしが短歌に触れたのは枡野浩一さんの「かんたん短歌blog」を目にしたときでした。
短歌というものの親しみやすさを感じるとともに、短歌を詠むのって意外と敷居が低いものなのかな、と思うきっかけになりました。
それまでは、短歌とはかなり高尚ものというイメージで、ハイソサイエティな人が嗜むもの、という思い込みがあったのかもしれません。
挑戦してみる
それからさらに時がたち、現在に至ります。
文語はからきしだけど、口語なら詠めるかもしれない。
そう思ってチャレンジしていますが、まー難しいですね!!
57577におさめようとすると、なんでか、安全標語みたいになっちゃうんです。
理想とするのは「31音のリズムにおさまりながらも文章として読んだときに自然で違和感がなく、意味がわかり、詩的な歌」です。
いまのところ、毎日のお題で詠むのに挑戦しています。
挑戦というと何かと戦ってるみたいですが、実際わたしが戦ってるのは自分自身です。数分前に「これしかない!」とひねり出したものが、すこし置いただけで自分でも首をひねるものになってしまうむなしさ。
まず、自分を信じられるようにならないといけません。あ、これが自信がないってことか……。
最後に、一番最近詠んだものを貼っておきます。
電話するひとの目線は追いかける遠い空飛ぶ透明な鳥 / おとうふ
— おとうふ (@otoufuof) February 8, 2025
単語で短歌お題『電話』https://t.co/kpsZzsbDlR#短歌 #単語で短歌 #短歌アプリ57577 https://t.co/76xM7778Y4 pic.twitter.com/m1jB0OKMDz
……貼ったそばから、直したくなっています。
最初「目線が」だったのを「目線は」に変えたのですが、すぐあとの動詞「追いかける」へのつながりが薄くなってしまいました。「目線が」のままのほうがよかったかも。
お題の「電話」で、電話中の人ってあらぬ方向を見ていて、目の前のものに意識が向いていないよね、と思ったんです。それで言うと手紙を書いている最中の人も同じですよね。意識が遠いところにアクセスしているというか。その不思議な感じ、イタコさんのようになるのを表したかった。ですが、ただただ意味不明な一首になった感じが残ります。
と、つらつら補足はさておき、原動力となった念願の「短歌縦書き画像」を作成できるようになりました。いとも簡単に出力してくれる短歌アプリ「57577」に深く感謝です。
短歌用にXのアカウントも作りました。
無言フォローしまくって怪しい人物になりつつあります。
自作のものはあれですが、いくつになっても初心というのは楽しいものですね。
苦しみながらも楽しんでいければと思っています。
最後までお読みいただき、まことにありがとうございました。