乳幼児期の英語! どうなの?
乳幼児向けの英語教材、英語教室、たくさんありますね。うちにもいろんな広告がきます。
でもこれ、おとうふ的には、おすすめしません。
完全なバイリンガルになった子どもは大人になってからも知能が高いとか、高齢になったときに認知症になりにくいとか、そういう研究はあるようです。
しかし、
それはいろんな要因が関わっているかも?な話です。
そもそも、完全なバイリンガルになれる環境って、
親が外国人で、家の中と、町中や幼稚園で使う言語が違うとか、
親の海外赴任についていった子どもとか、
そういう場合であって、
ちょっとやそっとCDきいたりしてできるものではありません。
そして、親の海外赴任について行く子どもの中には、もともと、ことばの習得が苦手な子もいて、
そういう子が、どの言語も中途半端で、母語がない?ような状態になって困るケースがあることも、知られています。
逆に、バイリンガルになれるような子は、大人になってからある言語が必要になったとき、勉強すれば身につけられるくらいの力がある人です。
語学はすぐに錆びつきます。使わないと忘れます。
また、家の中で使うことばと、学習に使うことばは結構違っていて、
幼稚園児同士の会話しかできないからビジネスでは使えない〜とか、学校の勉強にはついていけない〜、てなことが、すぐ起きます。
世界にはたくさんの言語がある!ということを知っておくのはよいと思いますが、小さい頃にあれこれかじるだけではあまり役に立ちません。むしろ逆効果のことも。
一つの言語をしっかり(いちばんはじめに習得することば、母語ですね)、しっかり身につけて、
他の言語は必要になったときにみっちり勉強する、これで大丈夫です。
外交官だって、海外協力隊だって、赴任前にブートキャンプ的に勉強してから仕事してます。
小さい頃は、まずは母語を。これを読んでる方々はだいたい日本語で子育てしてると思いますので、日本語を。
それで大丈夫、大丈夫です。