見出し画像

本当の孤独ってなんだろう。

脚本家の野木亜紀子さんが作るドラマが大好きな私。

ということで、新春スペシャルドラマ『スロウトレイン』ももちろん見ました🚃

『アンナチュラル』や『MIU404』、『ラストマイル』などとは一味違う、タイトルの通りゆったりとしたホームドラマ。

でも、ただの「のんびり」ではなく大事なところには切り込んでいる。

円盤で持っておいて、行き詰まったときに見返したいなぁと思うドラマでした😌

このドラマで描かれたのは、とある家族(3人姉弟)の姿。

そしてもうひとつ、個人的に大きなテーマだなと感じたのが「孤独」

この「孤独」についていろいろと考えることがあったので、今回noteに書き起こしてみようと思いました✏️

現在私は俗に言うアラサー独身女

中学の時に数ヶ月お付き合いをしたことがあるだけで、それ以降恋愛経験なし。

みんな当たり前のようにお相手がいるから、自分にもいつかできると思っていたら

どうやら世の中には例外もいるらしい。

焦っていた時もあったけど

あまり恋愛や結婚に対してポジティブなイメージを持てないのもあって

拒否しているわけではないけど、自分から出会いを求めに行くようなことはしなかった🙂‍↔️

いくらマチアプが当たり前になっているとはいえ、普通に危ない人もいると思うし😱

例外なら例外でいいや。

親が突然亡くなったとしても、自分は一人で生きていける。

何の迷いもなくそう思っていました。

けど…ドラマで宇野祥平さんが言った言葉が思いのほか響いたんです。

宇野さんが演じたのは、シーマンという男性。

松たか子さん演じる主人公・葉子がアプリでマッチングして会うことになった人物で

シーマンはアプリ上でのニックネーム。

とはいえ、葉子は本気で出会いを求めているわけではなく

マッチングした男性にプライベートで起こったトラブルの愚痴を聞いてもらう目的で会っていました。

「どうしてみんな誰かと誰かをくっつけたがるんだろう」と文句たらたらの葉子に、シーマンは

「それならなぜ自分と会っているのか」と聞きます。

そりゃそうですよね。

マッチングアプリで出会った人が「恋愛なんてクソ食らえ」と言ってきたら、疑問に思いますよね😂

シーマンは、孤独であることに悩みマッチングアプリをしている男性。

在宅で仕事をしていて、毎日人と喋らずに済んでしまう。

下手したら何日も喋らない。

そんな日々を過ごしていると、宅配業者がやってきた時に、「ごくろうさま」の一言すらうまく発せられない。

そういう自分と将来に危機感を感じて、マッチングアプリをするようになったという感じ。(だいぶ端折ってる)

おそらく彼の頭には「孤独死」という言葉が浮かんで

それで、一緒に歩める誰かを探していたのかなぁと個人的に解釈しました🤔

ドラマの話に戻りますね。

何度か会話のキャッチボールがされる中で

葉子が弟と2人暮らしであることがわかると、シーマンはこう言います。

ひとりじゃないじゃないですか

あなた孤独じゃないんですよ

だから独りで生きていけるなんて簡単に言えるんですよ

この言葉がね…個人的にめちゃくちゃ刺さりました。

しばらく動けなくなりました、リアルに。

「これ私じゃん」ってなったからです。

私は今、いい年して実家で暮らしています。

いろいろ理由があるので割愛しますが、とりあえず家の中に父か母がいる状態。

一人暮らしをしたことはあるけれど、その時はフリーランスじゃなかった。

会社に仕事をしに行っているから、誰かしらと会話を交わす。

じゃあ…今一人暮らしを始めたら?

もし、近くに誰もいないって状態になったら?

「自分は人間向いてない」「人付き合い苦手」と言っている私でも

「本当の孤独」を体験したら、人が恋しくなるんだろうか?

フリーランスになってから、人とのやりとりは基本「文字」。

電話もオンライン会議も今のところほとんどない。

それが心地いいと思っていたけど…いざ一人になって、シーマンのように言葉がうまく発せられないなんてことになったら

やっぱり苦しいとか寂しいとか思うのかな?

そんなことを考えました。

だからと言って、やっぱり恋愛やら新しい出会い(男女関係なく)に積極的にはなれないから(これもいろいろ理由ある)

「やばい!マチアプせな!」とはならないけど…

「本当の孤独」の状況になったらなったで

また違う考えや感情が出てくるんだろうなぁ…と思いました😶

あと、もうひとつ印象に残ったのが

星野源さん演じる百目鬼が放った一言。

人といる孤独が辛いと感じている

「人といるのに孤独?」となるかもしれないけど

たぶん、多くの人が感じたことあると思う。

いろいろと思い当たる節はあるけれど…例えば高校生の頃。

私はよく友達2人と一緒に3人で帰っていたけど

それはいつも前2人、後ろ1人(私)のトライアングル。

2人の会話は聞こえたり聞こえなかったり。

最初は会話に入れてほしいと思っていて、頑張って聞き耳立てていたけど

だんだんそれも疲れてきてしまって

しばらくすると、1人で帰るほうが気が楽だと思うようになった。

でもそうすると周りに「ハブられたのかな?」「喧嘩したのかな?」「ぼっちじゃん」とか思われるかもしれない。

それが嫌だから、とりあえず一緒に帰ってた。

あれも今考えたら…「人といる孤独」だったのかな。

親友や恋人、夫婦なのに分かり合えない。

どこか壁を感じる。

それが「人といる孤独」なんだと思う。

はぁ…野木さんすごいとこ突いてくるなぁ…。

と、ドラマを見ながら感心したのでした。

「あなた孤独じゃないんですよ」という特大パンチを喰らったものの

まだどうしたらいいか、どうすべきかはわかっていない状態。

けどまぁ…自分が「本当の孤独」を味わったことがないことだけはわかった👀

あまり長生きしたいとは思っていないし、いつ人生が終わりを迎えるかなんてわからないけど

とりあえず今の時点では、この先も人生は続いていくだろうから

今を大事にしつつ、将来のことも…少しは考えてみようかなと思ったのでした😌

素敵なドラマだった。また見る。




いいなと思ったら応援しよう!