思いやることが仕事ではない
先日Webサイトの改善に関する問い合わせがあったので打ち合わせに行った。
費用などに関しては事前に連絡し、大体のページ単価なども説明した。
ディレクションに関しても制作するに当たってはこれくらいです、と伝えた。
基本的にはディレクション業務で、という話にかたまり日程を決め、当日打ち合わせへ。
打ち合わせでは、現在のサイトをどのように作成したのか、クライアントの仕事とその業界について、どんなサイトにしていきたいのか、など雑談なども交えつつ聞いて行った。
アクセス解析などは行なっておらず、あまり現在のサイトの問題点として明らかなデザインの修正を除くと見当たらなかったため一旦デザインとしての修正を入れ、アクセス解析などでデータを貯めた上で細かな修正を行なっていくことでお互いの認識を擦り合わせた。
そこからデザインの基本的なレイアウトの話になり(この時点で続きはオンラインにすればよかったのかもしれない)、ここまでで聞いてきた内容を元に基本的なレイアウトでありながらクライアントの現時点の課題を少しでも改善できるであろうものを提案した。
当初ある程度の制作は自分で行うため、ディレクション業務での打ち合わせということであったがレイアウト案などを話していると自分での制作は無理だと踏んだらしく、このページ類を制作してもらうにはいくらかかるかと質問された。予算を聞いても明らかにはならなかったので
「一般的にこのページ数の構成だとこれくらいだ。」
と伝えると
『高い』
と言われたのでじゃあもうここの中身のレイアウトのデザインや作成は今までページを作成してきた技術でできるはずだからとほとんどのページの制作をけづり10分の1くらいの量でクライアントが制作できるように提案すると、それなら出せるという話になった。
そんなに大きな案件にはならなかったものの、久しぶりに自分自身で打ち合わせに参加し獲得した案件だけに頑張ろうと意気揚々と帰宅した。
翌日世界はひっくり返るのだが。
翌日早朝にクライアントから連絡がきていた。
『昨日のレイアウトならこのテンプレートでいけませんか?費用も抑えられますし。』
まぁその通りだった。
「そうですね、それで組んでください。」
そんな風なことを返事した。
なんでそんなこと人にできるんだろうか、不思議で仕方ない。
なんで面と向かって話を聞いて、テメェのために考えてもらっていた時間があるのに、帰宅してすぐテンプレート探してるんだろうか、趣味かなんかですか?クソ野郎なんですか?
これで制作する必要はなくなった。
案件が1つなくなった。
今思い出すと、レイアウトの提案の時点で帰宅し、制作として金がかかるガチガチの状態にしてしまえば相手は何も言えなかったのかもしれない、いやせめてそこまで請求できたのかもしれない。
ただただテメェに興味があってテメェの仕事やサイトの歴史について聞いてた訳じゃねぇんだってそういう態度を示せたのかもしれない。
誰かのサイトの話に関われれば、僕は干からびて死んでいってもいいんですって勘違いされなかったかもしれない。テメェが人様の仕事を侮辱してるんですよって伝わったのかもしれない。
簡単にレイアウトがイメージできたが故に簡単に提案してしまったことに罪がる。
もっと難しいものだと認識させられなかったことに罪がある。
安くしたいようだからなるべく安くしようとしたことに罪がある。
フザケンナ。
人の知識や知恵が安くなると思ってるクソな人種が全部悪いんじゃ、ボケ。
そんな詐欺まがいなことしないとビジネスできないんなら全員仕事なんかやめてしまえ、クソみたいな人間になるぞ。
金が稼げれば心は一瞬やすまるんだろうがどんどん人間の部分はすり減ってるぞ。
すり減らしても金があるからいいみたいなことをいうなら秒で億稼いでからにしろ。
さ、勉強しよう。