東京ゲゲゲイ歌劇団vol.2観てきた
2016年のお正月に偶然テレビで見かけた東京ゲゲゲイ。
その個性的な佇まいとダンスと音楽は一瞬で私の心を掴みました。
その後2017年に初めて単独公演「歌劇団」を観たのですが、その興奮が忘れられず2作目にあたるvol.2に行って来ました。
前作よりも全てが上回っていました…!何なんだろうあの空間は。
彼らは自分達で楽曲を用意し、振付演出もし、MCもして、完全に空間を支配します。
その中には笑いも涙も感動も有って…ただのダンサー集団では無いのです。
そんな彼らの知名度を押し上げるキッカケになったのはこちらのMV。ゲゲゲの鬼太郎のあの歌をアレンジし、現代の鬼太郎ワールドを見せ付けました。もちろん水木しげるさん関係者にも評価を受け、歌劇団にお嬢さんがいらしたほど。
最近ではドリカムともコラボレーションし、活躍の場を広げています。
またメンバーのひとり・YUYUさんの表現力を遺憾無く発揮した『神様』も素晴らしい出来栄えです。
でも私には活躍めざましい最近の作品を注目すると共に、ずっとずっと愛していきたい楽曲があります。
『さよならダーリン』、そして『Goodbye,Snow White』です。
中村うさぎさん作詞のこの詞は、白雪姫に出てくる魔女の側からの想いを形にしています。それを、リーダーのマイキーさんが情感たっぷりに歌い上げます。
彼はゲイだということを公表していて、グループ名にもその片鱗が見えます。そしてこの歌詞には女としての想いが書かれていますが、よくよく読み込めば、性別に関係なく訴えかけてくる内容です。
人は誰しも人生に分岐点があり、もう一つの道を選んでいたら…とか、あの時諦めなかったら…などという「墓標」を抱えて生きています。でもそれすらも「よかったんだ」と思える日が来て欲しい。
歌劇団では、激しいダンスの中にポンとこの曲が配置されます。それまでの様子との差も加わって、涙無しには聴けません。
表面に現れている奇抜さだけで判断せずに、ぜひこの世界観に足を踏み入れて下さる方が一人でも増えることを願います。
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