🐻❄️藤戸竹喜展🐻
すっかり秋の天気だ!🍁
というより、もう冬かもしれない⛄️
この前、朝のラジオで群馬県の山が初冠雪とのことだったけど、時々風に雪の気配を感じる日もあったな〜
スキーが好きなのでワクワクするな。
最近少し忙しくてnotoを開けなかったので、過去に遡って書いて行こうと思う。
東京ステーションギャラリーで藤戸竹喜展を見てきた。動物園でしか見たことがないけど、熊が大好きで、これは行かねば!と思ってた展覧会。🐻
会場にいるどの熊も野生だった•••動物園の子達とは顔つきから違った!この人は、野生の環境下で見たことがあるんだな、と一瞬で思わされる緊張感や迫力が伝わってくる作品だった。
狼や狐を題材にした作品では、仕留めた兎の前足を咥えて運んでる姿を彫っていて、これは習性を勉強もしくは観察して作ったのかな、と思った。
全作品を通して、動物の動きが素晴らしく、着色のない作品なのにその色や息遣い、筋肉の動きなどが容易に想像できた。
例えば、水に潜るラッコでは、動きによってできた皮のたるみまでも巧みに表現されていた。また、獲物の鹿に襲いかかる熊は、木の上から身を乗り出し今にも飛びかかろうとしていた!
木の質感を生かしてる作品も多くあった。甲殻類の甲羅にはザラザラした木が使われており、まるで本物みたいだった。木の種類も色々あるんだな〜
面白いなと思ったので、どんな木材が使われたかも注目して作品を見てみた。
日本狼の作品では、地中に長期間埋まっていた灰色の木材を好んで選んでいたそうだ。木材にも色々あるんだな、沈香みたい。
驚かされたのは、多くの作品が一つの木材から彫られていることだ!例えば、連作「狼と少年の物語」の少年と姉狼が旅立つシーンの作品では、土台と像が年輪で繋がっていて圧倒された。
完成形が頭の中で完璧に思い描けていないとこうは彫れないだろうな…
特に気に入ったのは、川の恵みという作品。川で鮭を狩る熊の群れが生き生きと表現されていた!水面の流れがすごかった…。熊の足が川に浸かっているところの毛の流れや、鮭の動きなどが見事に表現されていた。母グマと子熊が川辺で鮭を食べている姿も愛らしかった。
本展では作者の祖父母などを題材にした像や、アイヌの文化に関する作品も多くあった。
印象に残ったのは熊狩についての作品。狩人たちが母親らしい熊を仕留め、子熊たちを捕まえようとしている大型の作品で、一本の木から掘り出された圧倒的な技法が素晴らしく、それだけでもとても見応えがあったけど、興味深かったのは狩人の一人が行っていた儀式だ。仕留めた獲物、そして命に対する敬意が感じられた。
狼少年の連作の中でも、アイヌの人々には鮭を5本とったら2本は山の神にお供えする習慣があると紹介されていた。
自然と共に生きていた民族だからこそ、自然や獲物の命に対する深い感謝が文化や習慣と深く結びついているんだな〜
日常生活の中では、実際に自分が手をかけた肉を食べる機会がないため、命を実感する機会は少ない。でも食べると言うことは、肉でも野菜でも、命を頂いているということだ。
感謝を忘れないようにしたいな。
また、キャプションで文化や歴史についても言及されていた。そこで、どの様にして人々の生活が営まれていたか、そして江戸から明治にかけてどんな政策が国によって取られたかが述べられていた。
歴史の授業で学んでいたけど、改めてそのあまりにも差別的な内容に衝撃を受けた。
以前、北海道出身の60歳くらいの人と話した時、その人が子供の時は差別はまだ普通に残っていて、地元の銭湯にアイヌの人々の利用を断る表示があったことを話してくれた。そして、今はもちろんそんなものは無くなったそうだけど、人々の意識(特にその時代を知っている人たちの)は、そんな簡単に変わらないのでは、と話していた。
差別は絶対にいけないと分かっていても、日本におけるマジョリティに属する自分には差別の本質が分かっていないと思う。もっともっと学びたいと思った。
多文化との共生ってあまり日本では意識されるテーマではないと感じるんだけど、実際は様々なバックグラウンドを持った人々が生活している。
今後はもっと重要なテーマになると思う
コロナも落ち着いてきたし、今年の冬は北海道に行けるかな〜、、?北海道って学校で少し行っただけで、あまり遊びに行ったことがない。
ニセコとか行ってみたいな。
ウポポイにも絶対行きたいけど、夏の方がアクセスしやすいのかな?
色んなことを考えて、北海道に行きたくなった展覧会だった!🐻🐻❄️🦦🌊
公式サイト: