職場のHHKBを染色して仕事を効率化してみた
キーボードが大好きな皆様こんにちは。
仕事用のキーボードとして、ずっと悩んでいたキーボードの王様『HHKB』を購入したところ、いろいろと気になるところが出てきましたので、導入経緯やカスタマイズの方法をご紹介します。
(初めて記事を書いているので読みにくいところがあるかもしれません)
職場のパソコン周辺機器を変えよう
前提として、私は職場のパソコンや周辺機器に不満がありました。
私の職場ではノートパソコンとマウスが貸与(たいよ)されています。そして多くの人がデスクの上にノートパソコン、マウス、書類などを置いて仕事をしています。
私も同じような環境で仕事をしていましたが半年くらいで肩や指が痛むようになってきました。また、作業効率をもっと高めることはできないかと考えるようになりました。現状の原因は以下の2点です。
1.目線が下がることに加え、タイピングの衝撃が指に強く跳ね返りすぎ
2.デスク上の一番作業しやすい場所をノートパソコンが占領しすぎ
どちらについても本質は同じです。ノートパソコンを使用し続けることで健康を害する可能性があり、また、デスク上で書類を広げて見比べたり、何かを書き込んだりすることが大変です。解決案として、パソコンスタンドや外部ディスプレイ、自分に合うキーボードの導入が望まれます。
ということで今回はキーボードの導入経緯と、カスタマイズした理由・方法に話を絞って記事を書き残しておこうと思います。同じ悩みをもつ人に届くとうれしいです。なお、パソコンスタンドや外部ディスプレイの話は後日記事にする予定ですたぶん。
1.HHKBか、REALFORCEか
キーボードを購入するにあたって通販サイトやSNSのレビューを読みあさり、HHKBかREALFORCEの2択で悩みました。どちらも良い商品ですが、独特のキー配列に挑みたくなったのでHHKBに決定。正直この辺は購入理由を何とでもこじつけられてしまうので割愛します。
2.JIS配列か、US配列か
単刀直入ですがUS配列を選びました。配列について話すと記事が1本できてしまいますのでこれも割愛させてください。なお、職場のパソコンではJIS配列しか使用できなかったのですが上司にお願いをして管理者権限でUS配列を追加してもらいました。
(えー、改めてすみません、ありがとうございました。)
3.雪モデルか、墨モデルか
HHKBのカラー展開には、グレーに近い『白』、真っ白の『雪』、黒に近い『墨』の3色と、基本的には数量限定で2色のキートップが販売されています(2025年1月現在)。
選択肢が少ないように感じますが消費者は多すぎると決断ができず、また製造のコスト面から考えても妥当なラインナップかなと思います。私は職場の雰囲気に合わせて暗めの墨モデルにしました。
(カラーが気になる人は公式の記事を参考にされたし)
4.刻印ありか、刻印なしか
HHKBを購入される方は最終的に無刻印に辿り着く(若しくは辿り着きたいと思っている)ことでしょう。私は無刻印を購入しましたが、結局タイピングミスが増えたので、刻印のあるキートップも追加で購入しました。
おかげで自分が数字や記号を覚えられていないことに気付くことができました。装飾キーは無刻印を使い、記号も慣れてきたら無刻印に戻す作戦です。
と思ってたんですが訂正します。
職場で使用して数日、やはり刻印が欲しいと思うようになりました。
パスワードが打てない
私の実力不足は重々承知ですが、HHKBではパスワードの入力を間違えることが多くなりました。仕事で使用するほとんどのアプリでパスワードが求められます。大雑把に分類すると3つです。
1.Microsoft系列のアプリなど
2.Google系列のアプリなど
3.その他のアプリなど
1と2についてはそれぞれで同じアカウントを使用しているのでシームレスな状態が維持されているのですが、3については各アプリでパスワードが異なるうえ、数回パスワードの入力を間違えると自分だけの問題で収まらない可能性があります。
そこで刻印ありのキートップを使用しているんですが……
特に数字キーが見づらいのでマスキングテープを貼り、力業で解決を試みました。でも結局パスワード入力のたび慎重になってしまう。
いろいろ悩んだすえ出た結論はつまらないものでした。
……なんじゃそりゃ。
新章:キートップ染色の準備
閑話休題。さて、見やすいキートップに変更すると決まれば次のステージへ進みましょう。キートップを交換する方法はいくつかありますが公式から販売されている色の選択肢が少ないのは前述の通りです。
そこで雪モデルのキートップを購入して好きな色に染めることにしました。雪モデルを選んだ理由は、もちろん染色しやすい白色であることと中央印字ですっきり見えることですかね。側面の文字はしかたがない。
職場で使用するキーボードですので、染色には『プラ染め太郎』のグレーを使用します。無彩色でシックな感じになるといいなぁ。
軽く調べてみましたがキーボードの染色がどんな感じになるのか分からなかったので、プロトタイプ用として遊舎工房でホワイトのキートップを購入しました。実験してから本番に挑みましょう。
染色:プロトタイプ
染色液を20倍に希釈し、75度まで加熱します。長い時間煮ると色が濃くなります。早く染めようとして濃い液で短時間ゆでるとムラができます。急がば回れ、ですね。なお工業的なにおいが発生するので換気はお忘れなく。
いざ、投入。
3分ごとに引き上げてみました。どれも味がありますが、文字が見やすいキートップを目標にしているので、3~6分あたりの色がいいですかね。
目途がついたので、3分から30秒ごとに引き上げながら好みの色を探しました。実験を繰り返し、4分で引き上げることに決めました。なお杞憂に終わりましたが、ムラができにくいようにキートップに対してたっぷりの染色液を用意しました。
染色:いざ、本番
ここまできたら計画通りやるだけです。行ってこーい。おりゃー。
アラームが4分を示しました。「ピピピ! ピピピ! 」
一気に引き上げます。余分な染料が表面に残っているのでスポンジと中性洗剤で磨くように洗います。
水分をしっかり乾かして染色作業は終了です。お疲れ様でした。
さて、ここまで読んでる人は何人いるのでしょうか……
染色したキートップを装着する
いよいよキートップをHHKBに戻します。
「パチン!」と音を立てながら元通りになっていきます。
オリジナルキーボード完成
おぉ、おお、おお!
キーボードが完成しました。昇華印刷された文字はくっきり見えます。
職場の写真は載せられませんが、落ち着いた色味で悪くないと思います。貼りっぱなしになっていたマスキングテープは剝がしました。もう必要ありませんからね。
まとめ
今回は職場で使用するキーボードの購入と染色する過程を書きました。
心から楽しんで制作できた上、毎日何時間も触るキーボードに対する愛着が湧いてきます。公式のキートップのため使い心地が変わらないのも良いですね。
一方で、染色液で思った色に仕上げるのはかなり大変です。本当に好きな色を極めるには、混色の必要も出てくるかと思います。また、2色以上使用して仕上げるなら金銭的にも作業的にも負担が大きくなります。また、この先ずっと使用すれば色が薄くなるなどの変化が出てくるかもしれません。
さて、新年を迎え仕事が始まりましたが、私は楽しく頑張れています。
頑張るあなたも、仕事が楽しいと思えますように。
終わり
HHKBを使用するにあたって効率化を目指したキーマップ考察をしております。興味があればぜひ。