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キーボードを打つ音が大きいと、人事評価が上がる不思議な会社。

会社における人事評価。
各社、色んな評価項目があるとは思うけど、キーボードを打つ音の大きさが、評価に直結する会社は、恐らくこの会社だけだと思う。


時計は午後5時を指している。しかし、誰も帰る気配はない。

ナレーション:「BSJでは、定時後も社員全員が残業するのが慣例となっている。実際には仕事が残っていなくても、『忙しいふり』を続けるために残業するのだ。」

カメラはオフィス全体を見回す。社員たちは依然として真剣な表情でパソコンに向かっている。しかし、画面をよく見ると、多くの社員がSNSやニュースサイトを閲覧しているのがわかる。

ナレーション:「残業中の主な活動は、『忙しそうに見せるための工夫』だ。例えば、定期的にため息をつく、眉間にしわを寄せる、時折大きな音を立ててキーボードを叩くなど。これらの行動は、周囲に『必死に仕事をしている』という印象を与えるのに効果的だ。」

ブルシット・ジョブ 風味豊かな会社 より



カメラは再び渡辺に戻る。彼は今、スマートフォンを片手に、何やら真剣な表情で通話している。

ナレーション:「こちらは、BSJで『ゴーストコール』と呼ばれる技法だ。実際には誰とも通話していないのだが、重要な電話をしているふりをすることで、周囲に『忙しさ』をアピールするのだ。」

渡辺(独り言、小声で):「はい、承知いたしました。では、明日の朝一番でご報告させていただきます。お疲れ様です。」

渡辺は電話を切る仕草をし、大きなため息をつく。

ナレーション:「このような『演技』は、BSJの社員にとって日常的なものとなっている。彼らは、常に誰かに見られているという意識を持ち、24時間365日『忙しいふり』を続けることを求められているのだ。」

ブルシット・ジョブ 風味豊かな会社








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