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【ネタばれ】完全な思い付きのメモ
2/19にスタートした新ドラマに「御上先生」というのがある。
久しぶりにドラマを観て、これはとても面白くなりそうだと思った。今後、どのような展開が待っているのか。来週以降も見逃せないぞという感じだ。
自分が珍しく観たドラマで、しかも第1話から伏線があちこちに散りばめられているような印象だったのと、主要人物の発言内容をつなぎ合わせて1つの仮説を思いついたので、せっかく興味を持ったドラマをよりリアルタイムで面白く観ていくためにも、ここにメモしたいと思う。
【注意】この記事は一個人の完全な思い付きを記したものです。ネタバレを含むため少しでも気になる方はお控え願います。完全に備忘的なメモなのでストーリーも省いています。
1. 関係する登場人物
①御上孝
文科省官僚。派遣制度で隣徳学院に教師として赴任。その人事を「槙野に仕組まれた左遷人事」と考えている。
天下り斡旋に関与していた・・・??
②槙野恭介
文科省官僚で御上の同期。文科省の「パンドラの箱」の存在をほのめかす。
③神崎拓斗
隣徳学院生徒で御上のクラスメイト。
報道部として学内新聞を発行している。
父親が新聞記者。
④冴島悠子
元隣徳学院教師。
教師との不倫関係を神崎にスクープされたことを受け退職。
現在はコンビニでパートとして働く。
⑤塚田幸村
文科省総合教育政策局局長。
御上の上司で隣徳学院への赴任を後押しした。
⑥古代真秀
隣徳学院新設者で理事長。
⑦刺殺事件犯人
不詳
2. 気になる発言など
(1)刺殺事件
第1話は国家公務員総合職試験会場で、ある受験者が他の受験者を刺殺する場面から始まる。刺殺されたのは後に官僚になる有能な人物だったと伺われる。犯人の動機が気になるところ。
(2)御上の好きな言葉
Personal is political 個人的なことは政治的なこと。
(3)冴島の不倫と刺殺事件との関係性
冴島は教師との不倫関係を神崎から白日のもとにさらされて隣徳学院を去ることとなった。隣徳学院といえば社会に有数の「エリート」といわれる人財を輩出する学校である。社会的なリスクを冒してまでなぜ不倫などしていたのか。
(第1話冒頭らへんで、刺殺事件のテレビ報道を観て泣き崩れている女性がいたが、これは冴島なのではないかと思われる。)
(4)御上の派遣理由と「パンドラの箱」
御上が隣徳学院に派遣された理由に「闇」がありそうである。御上の発言では、文科省の天下り斡旋疑惑の「責任をとってこの学校に赴任したのは事実だが、天下りを斡旋した記憶はない」とのこと。また「槙野に売られた」とも思っている。
(5)「闇」
御上は神崎と二人きりになったタイミングで次のような発言をする。
「冴島と、刺殺事件と、神崎の記事に関係性があるとしたらどうか」
「刺殺事件と僕の不正とこの学校と文科省がつながっているかもしれないことに気づいた」
3. 仮説
2.(5)で見た御上の意味深な発言から、気になるポイントをつなげる仮説を以下に記したい。
御上は文科省にて天下り斡旋の一環に加担していた。これが本人の意思なのか、嫌々やらされていたのか、それとも知らぬ間に加担していたのか、はたまた何もやっていないのにやっていたことにされたのか、その真相は分からないが、天下り斡旋に関与していた(ことにされた)。
天下りといえば、中央省庁で早期退職した官僚が民間企業等で再就職するというもの。
冴島の夫は民間企業に勤めていたが、文科省から天下りしてきた元官僚にそのポストを奪われ、ついには職を切られてしまった。長年その企業のために労を尽くしてきた冴島の夫はその出来事をきっかけにメンタルをやられ再就職先を探す気力もなく、ふさぎ込み、活力を失った。
冴島はそんな夫を心配しつつ、自分の稼ぎだけで子の学費や生活費など家計を工面すべく頑張っていた。しかしそれも長くは続かず、一瞬の気の緩みから夫以外の男性に惹かれ不倫関係に発展してしまった。
不倫関係はリスクを伴う。神崎に白日の下にさらされることとなり、冴島は隣徳学院を退職した。冴島家の家計はどんどん悪くなり、夫婦仲はもちろんのこと、冴島と子の間にも亀裂が入り、夫が企業に勤めていたころとは状況がまるっきり変わってしまった。
そんな家族の変わりようを経験した冴島の子は、そもそも夫が失職するきっかけとなった「文科省による天下り斡旋」に強い恨みを持つようになった。家族を崩壊させられたことに起因する怨恨だ。
その怨恨はとても強いもので、いつしか、「官僚はろくでもない。排除すべきだ。」との考えに至り、ついに、官僚の芽をつむため国家公務員総合職試験会場にて官僚の卵を刺殺する事件を起こしてしまった。
以上が思いついた仮説である。
「不倫=個人的な問題」と思われなくもないが、御上の好きな言葉「個人的なことは、政治的なこと」を踏まえれば、冴島が不倫に至ったのは個人的な問題ではなく、「そうするに至らせてしまった政治的・社会的な要因がある」ということを想起させる。
そう考えれば天下りと冴島の不倫がなんらかの形で関係している可能性は高いと思われる。
この仮説は第1話のみ時点で思いつけるもののため、まだ「文科省と隣徳学院の関係性」や「局長と槙野、御上の関係性」、「局長が何を考えているか」が謎だ。
「文科省と隣徳学院」については補助金の不正受給など、お金がらみの闇があるかもしれない。「局長は槙野と御上を、自分の出世のために良いように使っている」くらいのことしか思いつかない。
いずれも「パンドラの箱」と呼ぶには弱い。
第2話以降の展開が見逃せない。