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雑記34 川根本町小旅行'24-3 大井川鉄道(千頭駅-接岨峡温泉)


大井川鉄道を、千頭駅から接岨峡温泉まで利用したときの話だ。

大まかなイメージ

 道の駅川根温泉で一泊し、7:00くらいに出発、車も空いており、8:00前には千頭駅に到着。

朝の千頭駅

 まだ駅も開いていないので、近くを散策。

トーマスの友だち
石の河原

 駅が開いたので時刻表を確認する。どの表を見ればいいのかわからず、駅員さんへたずねる。

時刻表

 9:15の、始発列車に乗ることにする。
 南アルプスあぷとラインというのは、もともとは水力発電所建設のためのトロッコとして建設されたらしい。

 始発まで時間があるので、併設されたSL資料館を覗く。

受付

 無人の受付に100円を投下する。声をかけたら入場券がもらえたらしいことを、写真を見返して知る。

 歴代の列車たち

 かつては林業で盛りあがっていた地域。人々を乗せて機関車は大活躍だっただろう。今は観光の目玉としてこの地を支えている。おかげで自分もこうして訪れることができた。

手書きの年表

 しっかり残っている写真資料もあれば、だいぶ色あせた写真もあって、白黒写真の退色ってこんな感じなのか?とSLと無関係の部分で感心する場面もあった。

色分けされたた過熱管の模型

 蒸気機関車は蒸気を利用する。知っていても、蒸気でこんな巨体を走らせるなんて、水の体積の変化とか、閉じ込める管の丈夫さとか、すごい仕組みだと改めて思う。

左がHIROらしい。右は不明

 列車の時刻が近づいてきたのでホームへ入る。子供向けにトーマスの友だちが展示してあり、中を覗ける。

中を覗く

 しばらくすると列車が開いた。駅員さんが川側の座席はどちらだとかアナウンスしている。慣れない観光客にはありがたい。川側の席を選ぶ。

窓からの眺め

 乗車せず、入場料のみ払ってホームから列車の写真を撮る人もいる。

座席

 少し掠れた座席に旅情ってやつを感じる。

出発

 窓から涼しい風を受けながら列車が進む。山の風だと思うと存分に浴びたくなる。お寺で何もわからず線香の煙を頭にパタパタさせてありがたがる気持ちに似ている。

ラックレールと機関車

 アプトいちしろ駅から長島ダム駅間は、列車にアプト式電気機関車が連結される。アプト式というのは、ラック式鉄道の一種だ。

 勾配を登り降りするための仕組みを持った列車をラック式鉄道という。
 ↑写真の、よくある通常の2本のレールの真ん中に伸びているのがラックレール(歯型のレール)だ。これと、そこに引っかかる列車側の歯車の形状などにより、ラック式の中でもどの様式なのか、呼び名が変わる。
 この大井川鉄道で利用されているのはアプト式で、写真ではわかりにくいが、近づくと互い違いのラックレールが3つ並んでいる。アプト式電気機関車側とレール側でこれらの歯がかみ合い、坂での加速や減速を制御する。

 他にも色々な技術が採用されているらしいが詳しくはわからず。

 大井川鐵道の井川線ではエレクトロニクスを応用した安全装置などの最新技術を取り入れ、車両や運転計画などはコンピュータによるシュミレーションを基に、より信頼性を高めた仕様になっています

冊子 ミニ列車で行く南アルプスあぷとラインの旅 より
連結

 長島ダムを建設するにあたり、既設の線路が使えなくなり、今の勾配のきついルートになったらしい。旧路線もどこかから見えるらしいけれど自分にはわからなかった。
 トンネルが少なく、景観を楽しめるルートでもあるらしく、観光に配慮されている。秋はまた素晴らしいだろう。

長島ダム(重力式コンクリート)


広い

 千頭駅を過ぎてからずっと、大きな川と思って眺めていたが、長島ダムを越えてしばらくすると、さらにグッと深く広そうな場所があった。浮き輪使って泳いでみたい。

奥大井湖上駅

 さすが湖上駅。ホームが賑やかだ。時間があれば寄りたかった。

接岨峡温泉駅の出迎え

 接岨峡温泉駅に着く。このすぐそばにあるという郷土資料館へ行きたいのだ。
 駅舎で久しぶりに剥製を見た。こんにちは。あなたはタヌキですか? あぁすみません。それくらいも分からないモノなのです。お手柔らかに。もしかしてイタチですか?あ、タヌキですよねすみません。
 後ろの光丘という文字は、テカリダケと読むらしい。太陽を浴びてテカテカ光って見える大岩があり、テカリダケと呼ぶとのこと。見てみたい。

接岨峡温泉駅外観

 駅舎は、少し離れると民家のような外観。

少し歩く
レール

 深い木々に囲まれて、レールがトンネルへ消えて行く。

やまびこ資料館

 接阻峡温泉駅前の道を下った先、道路を挟んですぐに、郷土資料館がある。この日は雨で他に客がおらず、潤沢な郷土資料を存分に浴びることができた。

 そして帰りの列車に乗る。

撫子ちゃん

 ゆるキャン△の子たちは皆かわいい。

さよなら接岨峡温泉駅

 帰りたくない。

山間を行く霧にときめく
旅情

 曇天色の窓辺に寄りかかりて我一人帰りたくないと思う。

アプト式の連結

 行きも帰りも連結の取り外しをいちいち見に行く。

過ぎ去る景色

 自撮りが苦手だが "自分行った感" を出したく、鳥取が境港、水木しげる記念館で買った墓場鬼太郎のアクスタを窓辺に置いて撮影。この気に入りの私物を写真の隅に置くやり方、気づいたら古いとか言われそうだ。

トーマスの友だち
千頭駅に戻る

 今回観光して、ともかく時間が足りなかった。次があったら、接岨峡温泉や吊り橋、食事処とかも満喫したい。そしてやまびこ資料館を再訪したい。そんなタビだった。

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