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怪しい短歌 タ 5首


五月雨に唐傘お化けと歩き出す閉じたあなたとカッパの私

星々に忘れ去られた灯台で不知火となり彼の船を待つ

怨霊に魅入られし人立ち枯れの紫陽花となり渇き続ける

雨音に起こされし吾子寝返りて常より低い声でむずがる

極寒の地こそ互いに相応しい憎しみ合って共に終わろう

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