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雑記28 絵本の話

 幼稚園の頃の話だ。『めっきらもっきら どおん どん』を熱心に読んでいた。

 男の子が不思議な3人と出会い、楽しい時を過ごす。でも不意に帰りたくなって…という話。

 もしかしてあの絵本のおかげでひらがなを覚えたのではないかと思うほど、子供ながらに読み込んだ。

 特に、4人が食べたピンク色の餅のように伸びる何かが、キラキラ光って見えるくらい魅力的だった。

 『かいじゅうたちのいるところ』も話の骨組みが同じだと思うが、こちらはそこまで読まなかったので、たぶん怪獣よりも神様や妖怪の雰囲気が好きだったんだろう。

 『ねないこだれだ』からは忌避すべきこわさを、『めっきらもっきら どおん どん』からは足を踏み入れたい異界の気配を感じていた。どれもよい絵本だ。


『ねないこだれだ』などの、こわい本の話はこちら

 


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音郷
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