戦時中の日系米国人収容を謝罪したバイデン大統領の真意
急増するアジア系へのヘイト犯罪と見えない出口
現地から見た「世界の姿」を知るニュースサイト、ドットワールドに寄稿しました。
すでに日本のテレビや新聞でも広く報じられている通り、米国でアジア系に対する憎悪犯罪が増えています。米国在住者として私もご多分に漏れず、暴言を吐かれる事態に遭遇しました。こうしたアジア系への憎しみが、トランプ前大統領の「中国ウイルス」発言と因果関係があるかのような報道・論評も増えています。
しかし、新型コロナウイルスの感染爆発で増加したヘイトクライムの原因のすべてを、トランプ発言に求めることには無理があります。なぜなら、反アジア感情は「中国ウイルス」発言以前から、さらにはトランプ氏の大統領就任以前からくすぶっていたからです。それは、民主党州に居住する私が、オバマ元大統領やクリントン元大統領の時代にヘイトの暴言を受けたことからも言えることです。
加えて、最近のアジア系への暴力的なヘイトの多くが白人だけではなく、リベラル寄りである黒人・ヒスパニック系・中東系などのグループからも噴出していることから、「トランプ」「保守」に差別の原因を求めることは、本質を見失うことになります。
この記事では、米国史を振り返り、「アメリカの原罪」としての人種間の緊張が、「融和」「結束」などの美しいスローガンのメッキで隠せるものではないこと、白人至上主義者のみがヘイト感情を抱くのではない「不都合な真実」を明らかにし、人種暴力犯罪の根っこを読み解きます。
是非、ご一読ください。(冒頭の写真は米国立公文書館の日系人強制収容関連の公開コレクションより借用しました。)
https://dotworld.press/us_japanse-americans_concentration_camp_ww2/
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