ECに注力していたからコロナ禍も従業員の雇用と安全を守ることができた。神楽坂 ル コキヤージュ - ショップインタビュー #01
こんにちは。おとりよせネット広報です。
今回から、おとりよせネットをご利用いただくショップ様が、どのように活用されているのかインタビュー形式でご紹介していきます。
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多数の飲食店がひしめく神楽坂で、15年近く人気を誇るフレンチレストラン「神楽坂 ル コキヤージュ」。2013年頃から、店舗以外に主力事業を持つことの重要性に気づいたといいます。そこで同店では2015年からECでガトーショコラの販売を開始。現在、「テリーヌ ドゥ ショコラ」はお取り寄せスイーツとして人気を博し、2019年モンドセレクション最高金賞を受賞したほか、味にこだわりのある秘書の方々から手土産としても重宝されています。代表の川田様に、おとりよせネットがEC事業にどのように貢献しているのか聞きました。
〔業態〕フレンチレストラン
〔実施プラン〕おとりよせネットのプレミアムプラン、レギュラープラン
〔サマリー〕
●集客や新しい売り上げの柱を作るため、レストランにもEC展開が必要だと感じていました。
●おとりよせネットのモニター審査により、ユーザーから実食の感想やパッケージ、梱包の状態を評価してもらうことができ、商品開発などに生かせました。
●月間300~400件のECの注文があり、その中の約2割以上がおとりよせネット経由です。ECの売り上げの中でも最も大きな割合を占めています。
〔おとりよせネット掲載ページ〕
https://www.otoriyose.net/kuchikomi/shop/4508
ルフォア株式会社
KAGURAZAKA Café Le Coquillage
神楽坂 ル コキヤージュ
代表取締役 川田 伸二氏
大学卒業後、厨房機器メーカー(現テンポスバスターズ)に就職し、営業としてビジネスノウハウを学ぶ。その後、起業を目指して佐川急便に転職。7年にわたって配送業に従事し、数々の社内表彰を受ける。副賞として得たフランス旅行で、現地のカルチャーや料理に触れ、フレンチレストランの出店を決意。2006年に開業。
https://www.le-coquillage.com/
2013年頃の中食ブームを背景にEC事業をスタート
――フレンチレストランとして14年のキャリアがありますが、ECをはじめたきっかけは?
2013年頃から中食ブームが盛り上がり、飲食業界でもテイクアウトやデリバリーといった提供スタイルが増えていきました。その中で、私たちもレストランだけでなく、ECを活用してもう一つ売り上げの柱をつくらなければという危機感が募っていきました。
ちょうどその頃、ケンズカフェ東京のガトーショコラがECで売れ行きが好調だという評判を聞き、当店でデザートとしてお出ししているスイーツをアレンジしてECで販売できないかと考えました。
そこで2015年にEC向け商品として、テリーヌ ドゥ ショコラというスイーツの販売をスタート。一度に複数商品を展開せず、強みのある商品1つに絞って勝負することで、生産しやすく、お客さまにとっても選びやすくすることを狙いました。
――当時、店舗の集客にはどのような課題がありましたか?
来店前にインターネットでメニューや店内の様子、評判などを検索していらっしゃるお客さまが多いため、大手グルメサイトやSNSなどを活用し、インターネット上で情報を発信するようにしていました。
神楽坂は飲食店が多く、ドラマのロケ地に使われた影響もあって観光地としても注目を集めています。お客さまは地元にお住まいの方からビジネスユースの方、観光客まで、幅広いのが特長です。とはいえ、当店の立地は大通りから離れていることもあり、ただ開店しているだけで集客できるわけではなく、戦略が必要だと考えていました。
ECを始めたことで、店頭の集客の助けにもなればと考えました。
――「おとりよせネット」を利用したきっかけは?
自社サイトをはじめとして、それまで様々なECショップに出店してきましたが、コストに見合う売り上げにはつながっていませんでした。大手ECサイトでは検索結果で上位に表示されなければ、当店のページを見てもらうことができず、購買にもつながりません。ECサイトに出店して2年ほどは、ページの掲載内容や商品を改良してもなかなか思うように売り上げは伸びませんでした。
ちょうどその頃、経営アドバイスをいただいている外部のコンサルタントから、「おとりよせネット」について教えてもらったのです。
「おとりよせネット」を見てみると、テレビや雑誌で取り上げられている著名なスイーツやグルメが多数掲載されていました。当社と近しい業態の一流レストランが、独自に考案した質の高いお取り寄せ商品を掲載していることもわかりました。これだけ質の高い商品がたくさん掲載されていれば、お取り寄せの好きなユーザーがこのサイトに集まり、購入前に商品の詳細や口コミを確認するだろうと思いました。
サイト内の口コミを見ていても、食べることやお取り寄せの好きなユーザーが集まっているためトラブルも起こりにくいのではないかと考えました。
また、「おとりよせネット」は商品情報だけを掲載し、自社のECサイトにリンクを貼るだけで済むので少ないコストで手軽に、多くの人が見る場で商品をアピールできる点が魅力的でした。
担当者と話をしたところ、近しい業態の他店でECサイトの売り上げ向上実績が多数あったこと、掲載前に必ず編集部やモニターのみなさんによる審査があり、パッケージや到着したときの状態、味について事前に口コミで評価してもらえる体制があったことなどが、安心感につながりました。
掲載を決めてからは、サイトのクオリティに近づけようと、写真を撮り直したり、ビジュアルを工夫したりするなど様々な準備を行いました。
新商品リリース前にユーザーの意見を知れる
「モニター審査」
――現在、おとりよせネットのどのプランを利用していますか?
最初の2年はプレミアムプランを利用し、年6回のモニター審査を受けました。モニター審査を受けるたびに、おとりよせネット上に口コミが増えますし、こうした口コミを、自社サイトやリーフレットにも掲載できる点も魅力でした。
この2年で多くの商品を掲載し、しっかりモニター審査をしてもらったことで、たくさんの口コミをいただき、商品開発やマーケティングに生かすことができました。その結果、ECの受注数も増え、安定した売り上げを得られるようになったと感じています。
現在では月額プランのほかに、季節ごとに「父の日特集」や「秋スイーツ特集」、クリスマスやバレンタインといった特集企画に参画しています。
――モニター審査では、どのようなコメントがありましたか。
商品を実食したモニターからは、口どけが良い、濃厚だけれど甘さが控えめだ、といったポジティブな意見や、サイズの大きさや値段に関するリクエストなど、率直な意見をいただきました。
当初はテリーヌを梱包している化粧箱ごと真空パッケージしていたのですが、「化粧箱ごと真空パッケージするのは、見栄えがあまりよくない」という声をいただき、改良することに決めました。
商品の味だけでなく、パッケージや届いた状態などについても総合的に評価してもらえるのは、とても有益なことだと感じましたね。
――おとりよせネットを利用した結果、どのような成果が出ていますか?
以前は1日1~2個の注文件数が、いまでは1日30~50個、バレンタイン、母の日などのイベント月には1日200~300個の日もあります。
現在ECショップで販売しているのは、チョコ、抹茶、バナナ、チーズケーキと4種類のテリーヌです。チーズケーキタイプの「テリーヌ ドゥ ショコラ オ フロマージュ」は最近発売したばかりですが、通年で高い人気を得ています。
日々の作業は、注文の受注処理から翌日発送分の商品を仕込んで焼くところまでを私が担当し、梱包や発送作業については、専用スペースを借りてスタッフ2人と一緒に行っています。
コロナ禍でECの売り上げが昨対比5倍に。うち2割がおとりよせネット経由
――コロナ禍では店舗の営業が難しくなったのではないでしょうか。ECの売り上げは経営の助けとなりましたか?
レストランは、3月下旬くらいからお客さまのキャンセルが増え始め、4月初旬には店舗をすべて閉鎖し、テリーヌ ドゥ ショコラのEC販売だけを続けました。
このまま長期的に店舗運営ができなかったらどうしようかと悩んだものの、店舗を休業した頃から、巣ごもり需要やお取り寄せニーズが拡大。卒入学のお祝いや5月の連休、母の日といったイベントへ向けて急激にECの需要が増えたんです。おかげで2020年5月だけでEC売り上げが昨対比を超え、店舗費や従業員の給与などを賄うことができました。
当社の場合、コロナ禍でのECによる売り上げは昨対比約5倍(5月分)、「おとりよせネット」経由の売り上げは2倍に増えました。EC全体にしめる「おとりよせネット」経由の売り上げは、計測できる直接購入だけでも全体の約2割近く。様々なECショップの中でも最も売り上げ比率が高くなっています。
恐らく、「おとりよせネット」を見て、その後、ご自身がアカウントをお持ちの他のECサイトで購入された方もいるはずです。そう考えると、おとりよせネットは多くの売り上げに貢献していると考えられます。おとりよせネットやEC展開を行っていなければ、緊急事態宣言が発令されていたときも、店舗を営業しなければならなかったのではないでしょうか。
――今後の展望は?
最近あたらしくリリースしたチーズケーキタイプの商品にもっと注力していきたいですし、冬から来年にかけて新しくアイスクリームの開発にもチャレンジしようと考えています。
新しい商品を開発したとき、市場に出す前にユーザーに実食してもらい、率直な感想をいただける。そして自社サイトへの動線をつくってもらえる。そんな「おとりよせネット」をこれからも積極的に活用していこうと思います。
取材・文/石川香苗子 撮影/筒井聖子
【ショップ運営のみなさま】 おとりよせネットへの掲載に関するお問合せ
https://www.otoriyose.net/shop/