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お正月映画劇場2022:フェロモンこそ宇宙最強兵器!映画『フラッシュ・ゴードン』“Flash Gordon”を観たら

昨年(2021年)の11月にNHKで放送されたものを録画で視聴しました(下のリンクはAmazonの商品です)。
これは正月向き映画だよなぁと思い、年が明けるのを待っていました。

フラッシュ・ゴードン
アメリカ公開が1980年12月、日本公開が1981年2月ということなので、40年以上前の映画ですね。
当時ガンダム好きつながりで仲の良かった友人と映画館へ行った思い出があります。高三の時です。
クィーンの主題歌が耳について、「夢に出るぞこれ」と友人がうんざりしていたのを覚えています。
私も同じ感想で、同じ曲をずっと聞かされるのって拷問だな、と思っていましたが、今回の鑑賞ではそんな感じは受けませんでした。ひょっとしたら映画館では音楽が大音響だったのかもしれません。

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宇宙の悪の皇帝ミンが地球を見つけてしまうところから映画は始まります。
ミンは一瞬で地球を破壊できる力を持っているようですが、天災を起こせる機械を持っていて、「地震」や「台風」「竜巻」「火山噴火」「熱い雹」など個別の自然災害を起こして地球人に意地悪します。
「EARTHQUAKE」「TYPHOON」「HURRICANE」「HOT HAIL」とか、スイッチに大きく英語で書かれていて、年寄り向けのラジオみたいですが、それぞれのスイッチを押すとその災害が起きるという恐ろしいマシンです。

フラッシュ・ゴードン(これ本名なんですね)はアメリカン・フットボールのスター選手。みんな彼のことを知っています。
飛行機に乗り合わせた旅行会社の女性社員デイル・アーデンも最初は距離を置こうとしますが、「飛行機が怖い」とか言い出してあっという間に手を握り合っていい仲になります。フラッシュフェロモンの効果は絶大です。

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なんだかんだあってミン皇帝に囚われたフラッシュたちでしたが、宮殿でフラッシュを見た皇帝の娘、オーラ姫はフラッシュに一目惚れです。モテモテフラッシュ。なんだかフラッシュが嫌いになってきました。
一方皇帝ミンはデイルに一目惚れ。妃にすると言い出します。

宮殿で大暴れしたフラッシュはミン皇帝に処刑を言い渡されますが、オーラ姫はオーラフェロモンで飼い慣らしている男たちを使ってフラッシュを救出します。

なんでしょうこいつら。出るやつ出るやつ行動原理がエロスに偏ってます。
ジョージ・ルーカスが『フラッシュ・ゴードン』を映画化したかったけど権利関係の問題で果たせず『スターウォーズ』を作ったという有名な話がありますが、ルーカス・ゴードンだったらこんなエロス中心展開にはならなかったでしょうね。
原作コミックスがどんなだったか気になります。
映画は40年前ですが、原作のコミックはさらに40年くらい遡って1934年連載開始だそうです。
日本だったら『のらくろ』時代ですね。

そしてまぁいろいろあって(ホントにいろいろあって、気を抜いていると「あれ?なんでこうなったの?」みたいなことになっちゃいます)、ゴードンが地球と、ミンの圧政に苦しんでいた宇宙の人々を救ってめでたしめでたしとなります。

と思っていると画面にはこんな文字列が。

THE END?

思わず「出た!」って叫んじゃいました。

昔のB級映画にありがちだったラスト。
「恐ろしい怪物は倒したけれど本当に恐怖は去ったのかな?」
みたいな。
沼の怪物を倒してめでたしめでたしと思っているところへ沼からボコボコあぶくが浮いてくる、みたいな。

で、久々に観た感想は、「記憶ほどは酷い映画じゃないな」でした。
まぁお正月だしね。

でもやっぱり主題歌の印象は強烈ですね。
この歌、歌詞も凄くて、
「フラッシュ!ああ!宇宙の救世主」「フラッシュ!ああ!皆のヒーロー」「フラッシュ!ああ!奇跡の男」「フラッシュ!ああ!彼に不可能はない」「フラッシュ!ああ!彼が我々みんなを救ってくれる」

って、どこかの独裁者を讃える歌かよ。

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