
我が子のクリスマスコンサ…あと小林愛実さんのことなど
年が明けて2025年になってしまいました。
下記の、明らかに続編ありきの記事を更新できないままに……。
情けない限りですが、このままnoteを続けるのにも忍びないので、完結編を綴りたいと思います。
まず結論です。
クリスマスコンサートは予定通り、12/25の聖夜に実施しました。
LINEグループでのビデオ通話という方法で、それぞれの実家の祖父祖母が孫のために同時間帯アクセスを難なくクリア。(奇跡その1)
4名のワイプに見守られながら、息子は「ジングルベル」「聖者の行進」「きらきら星」を無事、弾き切りました。(奇跡その2)
はい、やりました…
終わって、諸々挨拶して、グループの通話を切った瞬間の、ステマネ(ステージマネージャー)の仕事やり切った感&ドッと押し寄せた徒労感は尋常じゃあありませんでした。
目標は、「シーズナルな曲を、ピアノ初心者の子どもが頑張って仕上げてお届けする」といった努力賞を目指したものでしたが、実際、そう思っていただけるようなアウトプットにするには、ピアノの演奏そのものが相当に完成していないと、間違いなく、そうは受け取ってはもらえないのが現実です。
基本的には親子で怒鳴り合いながら、毎日(いつからやっていたかはもう思い出せないが余裕で2ヶ月超えかと、、、)この聖夜のためにレッスンを重ねてきました。
途中、息子に顕現した傾向は下記のような感じで。
・リズムを無視して好きな緩急で弾く
・譜面を覚えたと言い張り暗譜でしか弾かないが大量に間違う
・間違ったら、その流れで勝手にアレンジする
ちょっと練習期間を読み違えたかなと後悔したりもしました。
その子どもの集中力を考慮した上で発表までのスケジュールを切らないと、逆行する結果になることもありますね。
来る日も来る日も怒鳴り合い。
側から見ている家族からしたら、このプロジェクトはほぼほぼ失敗なように見えていたかもしれません。
親子では冷静になることが非常に難しいため、正常な師弟関係を成立させるのは極めて困難なのだなと痛感しました。
良くも悪くも「親子変数」が介入するため、
これは、ハウツー的な教え方を記すことも不可能に近いな、、と思い、本記事パート1の続きを書くことを諦めてしまったことも事実です…
ただ一つ。本番は、某大手音楽教室の幼児ピアノ指導研修を受けた付け焼き刃×ステマネ魂を全開にして、なんとか形にしました。
これまでにないくらい優しくカウントをとって、これまでになく優しく小声で(視聴者にバレないように)メロを口ずさみながら背中をポンポンとして…(リズムフォロー)
演奏中、スマホに対して適宜視線を送ったり、チラチラとワイプの人数を確認したりしている息子を見て、「えらい器用なんやな!!」と内心突っ込みつつ…テンパって今にも死にそうな自分は、これまでのことを走馬灯のように反芻したのでした、、、、
ともかく、親子共々多くの経験値を詰んだクリスマスコンサート企画でした。
ピアノ関連で追伸。
先日、ピアニスト小林愛実さんにインタビューをしました。
小林さんは昨年11月に新譜のシューベルト作品をリリースし、12/8にはサントリーホールで久々のソロコンサートを開催。このタイミングでたくさん取材を受けていたようで、ウェブメディアでのインタビューや、『徹子の部屋』『あさイチ』などのテレビ出演もあり、大きな露出がたくさんありました。直接の印象、間接的な印象含め、改めて小林さんの強くも繊細な人間性はそのまま音楽に表現されていると思うのと同時に、これからの女性ピアニスト(と敢えて言わせていただく)として道を切り拓いていく方のように感じました。
『あさイチ』では、これまでのプロフィールをなぞるようなスタンダート且つボリューミーな内容で、新譜のほか2曲生演奏するなど名刺代わりとも言える露出であった一方で、ショパコン入賞タイミング、そして今回の出産後のタイミングと、多くの取材でそれぞれ同じような質問が殺到し対応してきていることは間違いないので、同じことを答え続けるのも大変だろうなあ…と老婆心ながら思ったところでした。
例えば同じ朝のTV番組でも「ラヴィット!」にブッキングするような遊び心があっても面白かったかもしれませんね。
今朝(1/8)の同番組で、クリス・ペプラーさんがラジオDJ選手権なるものに出演しておりましたが、ドのつく本物が良質なチャレンジ企画に参画する様は、やはり震えが出るほどに痛快でした。
例えば。
微妙に専門外の、ポップスの一節を聴いて、そこから想起する旋律を弾いてもらうとか?それがバッハの平均率っぽくなったりモーツアルトっぽく、つまりクラシック式に転がっていくとなおさら面白そう、と妄想が膨らむところです。