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ドンキTVCMで湧かせたBruno、勢いそのまま「APT.」へと

年末に向けて世の中をアゲにアゲていく…と思わせる「APT.」。

この楽曲の存在を知ったのは数日前のラジオ。
J-WAVE「TOKIO HOT 100」の中で、リスナーからの「最近APT.人気の影響をモロに受け、深夜早朝の飲食店で人々が”アパツコール”をしているのに巻き込まれ、残業明けのため辛かった、”アパハラ”だった」
といった旨の投稿をクリス・ペプラーが読んでいたのを聞いたところからだ。その時、番組発表のウィークリーチャートでは1位だった。(11.17付)

そこから色々調べ始めると、もうこの時点でMVは3億回再生、ショート動画PFでは投稿が絶えずミーム状態。しっかりバズっていることがわかった。

最近は何をもって「バズ」というか、定義が曖昧になってきている。
SNS上に小さなコミュニティが無数に存在し、その中でそれぞれ起きていることは、直接関わりがない限り知ることのないものになりつつあるし、全てを横断してまとめ・紹介すような、いわゆる「マスメディア」の存在感が薄まっていると感じるから。

そんな情勢の中、この「APT.」はある程度の破壊力を持って世に勝負をかけてきたと言える…
ROSÉ & Bruno Mars。
ROSÉだけでピンとこない人は一定数いるであろうが、BLACKPINKと言えばその数はかなり減る。
そして 平成最後の世界的ポップスター・Bruno Mars。
Brunoがなんか面白いことやってる!
となった時、「わたし関係ない」「知る必要ない」というエンタメ好きはそこまで多くないだろう。
さらにはBLACKPINK:ROSÉがコラボしてる!となれば、ものすごい量のファンコミュニティが一気に動くわけだから、
ある種のマスメディア×ファンコミュニティの爆誕、最強の話題性コラボだと言える。

そして、その話題性やネタ一発だけで終わらせないクオリティを担保した楽曲とMVがすごい。
韓国の飲み会ゲームをモチーフにした歌詞にBrunoが曲をつけたものだが、どこか懐かしく、ちゃんとロックンロールしている。
特に、Brunoのキレッキレのラップや、互いに歌うメロディ
(Don't you want me
Like I want you, baby?
Don't you need me
Like I need you now?)
のフレーズは、Brunoの良質なソングライティングが映え、満足して聴ける。
そして「アパトゥ・アパトゥ〜Uh, uh-huh, uh-huh」のフレーズでの動くベースライン。スケールが大きく泣けてさえくるというもの。
ああ今年も頑張ったなあ、みたいな。忘年会的な。

MVは、「これは一回きりしかできないとびきりのやつ」で、
ものすごいコスパが良いところも特徴。
Brunoがピンクバックで淡々とドラム叩いているだけでも結構おもしろいし、二人ではしゃいでロックンロールしている、コミカルでシンプルな構成が非常に刺さる。
望遠鏡アングルや手元のカメラが適宜入るところは、80〜90年代前半のMVトレンドを思わせる雰囲気もあり、ザラザラの懐かしい質感が良い。

夏に日本をどよめかせたこのTVCMも記憶に新しいが、Brunoはやはり遊び心の天才ではないか。

これからも拠点拠点で、彼らしい「遊び」を見せてほしいと願うばかり。

Thank you Bruno!!

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