デジハリ卒業しておもったこと

卒業制作も一応終わり9月にデジハリを卒業した私は一年間で成長したこと思ったことをまとめていこうと思う。これからデジハリを通おうと考えている人の参考になればいいかなと思います。


入学するまで

私は一度オープンキャンパス的なものをしてから入学を決めました。ホームページや資料の情報だけでは決めきれない部分が多かったこともあり実際にデジハリの人から聞くために行きました。

聞いたこととしては、
・どんな人が入学しているか
・卒業後の動き(就活のサポートなど)
・学費の支払い
・退学率
・校舎のルール(特にオールナイトフリータイム)  など

ほかには卒業生のポートフォリオなどを見せていただいたり、入学前に出される課題の作品を見させてもらいました。(ポートフォリオがあるのは就職が決まった卒業生かと思われます)


入学してから3か月

授業はとても内容が深く、実際に現場で働かれているプロの人が講師として来てくださっていることもあり初心者からでもいきなり詰むことはないかと思います。また講師の先生以外にTA(teaching assist)と呼ばれる補助に当たる人が2~3人いる為、わからないところはすぐ対処してくれます。(TAは卒業生がアルバイトで参加している人たちになります)

入学が決まり、授業が始まる以前にオンライン学習できるサイトを閲覧することができるようになり事前学習を行うことができます。デジハリではこのオンライン学習できるサイトがとても重要で内容的にはMayaやPhotoshopなどを初めて触る人が理解する為の動画形式のチュートリアルです。ボリュームが結構あるため計画的に進めないとMayaだけでもすべてのチュートリアルを視聴するのも結構大変です。

ほかにもaftereffect、3Dmax、Z Brush、substancepeinter、Unity、Unrealエンジン、Nukeなど様々なツールのチュートリアルが用意されています。なのでなるべく作りたいものを明確にしてそれに必要となるツールを絞って学ぶのが効率的かと思われます。

3ヵ月間はチュートリアル動画をこなしつつ授業をうけ、そして課題の静止画を作っていくのでいっぱいいっぱいでした。静止画で作る作品は事前に何を作るか決めておく方がモチベや作業効率的にも圧倒的に有利なので授業が始まる前に決めておき、必要な資料など集めておくことが重要です。


入学してから6か月

デジハリでは1年を通して課題が3つあります。

1.静止画課題(約3カ月)
2.中間課題 アニメーション(約3カ月)
3.卒業制作(6か月)

中間課題では卒業制作も視野に入れて制作を進めていきます。自分はアニメーションをこのあたりで作っていて楽しいと思うようになり卒制ではアニメーション作品作ろうと考えていました。また、静止画課題と比べ中間は難易度が高く感じる人が多いイメージです。アニメーションが苦手な人やアニメーター志望でない人は静止画や、背景などを作りそれに対しカメラを付けて動画にする人もいます。(動画になれば大体OK)

自分はフリーのモデルを使ってアニメーションを作りました。Mayaでアニメーションをレンダリングするとなると時間がかかるためUnityにもっていき、エフェクトを加えて動画として書き出しをしました。


卒業制作期間

入学から半年が過ぎ、残り半年で卒業制作を行います。作るものはほぼ自由で学んできたものを駆使して作成したものであれば大体OK。静止画課題や中間課題で作成したものを使って卒業制作する人もいます。私はアニメーションのデモリールを作成して提出しました。

授業ではメインの授業と別に選択授業(ゼミ制度)というものがあり中間課題の期間あたりで事前に受けたい授業のアンケート的なものを取ります。
選択授業はツールなどに特化した授業で講師の先生もその道で活躍されているプロの人たちが授業してくださいます。

私はUnity、アニメーション、3DMaxの講座を受講しましたが他にも受けたい講座があったので事務の方に確認し選択していないが受講させてもらうことができないか許可を得てひっそり参加してました。※ゼミ制度あるのとないでコースが分かれているので入学時によく確認しておくか事務局に確認しよう。


1年を通して

CGを初心者から学び始めた身からしては、授業やチュートリアル動画を通してモデリング、テクスチャ作成、レンダリング、リギング、アニメーションなど一通り触ることができたのは一番大きかったです。得意不得意を知るきっかけになります。授業や選択授業はもし体調不良や急用で受講できなかったとしても後から視聴できるよう動画に残してくれるので何度でも見返すことができます。

1年という期間はあまりにも短いため、勉強や作業に費やす時間やそれ以外にも睡眠時間やリフレッシュに使う時間がとても重要です。自分のモチベーションを常に維持し続けるためにもバイトや仕事は極力しないことがいいかなと私は思いました。授業も毎日あるわけではないので自身で勉強し作品制作も計画的に行う必要があります。あとはCGがずば抜けて上手な人も中にはいたりしますが、気にしたらきりがないので自分のできることを黙々とこなしていくのがいいです。


デジハリにって良かったこと良くなかったこと

1.CGを一からしっかり学べる環境が用意されている

授業やオンラインチュートリアルをはじめ、CG系の参考書も校舎内にあるので無料で読み放題です。また東京校に限りますが、オールナイトフリータイムという制度があり夜でもPCを使った作業を行うことができます。ほぼ24時間校舎を利用できるのはとても大きいですが夜はしっかり寝た方が賢明だと私は思いました。(普通に夜はねむい)

2.交流は自分次第

社会人でも通えるカリキュラムなので、基本社会人の人たちがほとんどなため授業をオンラインで受けていたりすることもあり友達作りは自分で動かないとできないかなと思います。同じクラスであればある程度交流はある方ですが、他クラスに関しては交流は皆無です。あとは作品で知ってもらうのとSNSでつながるのが一番手っ取り早いです。デジハリ生はツイッターに作品を載せる傾向が高いのでいいものを作ってTwitterなどに載せて知ってもらいましょう。(OBの先輩がDiscodeでデジハリ専用のグループが非公式であるのでとてもおすすめ)

3.会社説明会、イベントごとはあまりない

デジハリはslackというアプリでイベントの通知をしてきます。ゲーム、映像’(アニメ、映画、テレビなど)、建築、医療、といった幅広くCGにかかわる企業のイベントの連絡は来ますがあくまで会社説明会以前のようなものだと私は感じています。あとは映像業界系のイベントや説明会が多いのでゲーム系志望の際はクリ博や会社で開催されている説明会に直接参加するのが一番かなと思います。

※ゲーム業界志望から見た感想なので映像業界志望の人からしたらまた変わった見方をすると思います。

4.就活のサポートは微妙かも

結局のところ事務局側からのアプローチはないので自分で聞きに行ったりする必要があります。事務局は会社の名前くらいは知ってるようですが情報を詳しく知っているようではなかったので自分で調べて応募かけるしかないかもしれません。(会社の最新の情報までは把握していないかと)一応、就業した卒業生が書いてくださった書類(受けた会社や面接で聞かれたことなど)を記したファイルがありますが有名な会社や大手に行った人のものばかりなので参考にするのはほどほどにするべきかなと思います。なので自分で調べて会社説明会をに積極的に参加し情報収集していくのが無難かなと思います。(自分が積極的に事務局に行かなかっただけかもね!)
また、デジハリはスクールの扱いなので応募する際に新卒採用か既卒(第二新卒)、中途採用なのか分かれます。デジハリの公式HPや講師の先生は業界未経験は基本新卒採用で受けられますと言ってくれるので新卒枠で狙っていいかなと思います。明確な新卒の定義や卒業してからいつまでが新卒なのかはっきりしていないし会社ごとに新卒の定義が異なるため早めに越したことはありません。(作品をしっかり作ってから就活するひともたくさんいます)


まとめ

1年でCGを身に着けるのはとても難しことですが、1年もかからずプロ並みに上手になる人もたくさんいます。デジハリ側は「環境」を用意してくれるところであって後は自分次第かなと思います。やればやった分上達していきますし、授業を休んだりさぼっていても怒られるなどは一切ありません。
しかし専門学校ではないので毎日授業はありませんし、学際のような楽しいイベントもありません。さらに作品制作は基本一人で行うのでチーム制作などもありません。でも、イベントごともほぼなく勉強と作品制作に費やせる時間がほとんどになるので黙々とやりたい人には良いかもしれませんのでもし入学を考えてる人はその点を踏まえて入学するのがいいかなと思います。

あとはクリエイターズオーディションという唯一のイベントがありますが、参加した先輩や同期に聞いた感想ではありますが、なかなかシビアなものかと思いました。来てくださる企業の方は各々気になった作品をみて声をかけたりするみたいなので作品を見てもらえないまま終わることもある場合も少なからずあるので覚悟が必要です。

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