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1月5日、2023年も動き出しましたね。今年も走っていきますよ!ということで、ライヒの「ランナー」!
近現代のスペシャリスト、フィンランドのマエストラ、スザンナ・マルッキの指揮、ロサンジェルス・フィルハーモニックの演奏で、ライヒの「ランナー」と、アンサンブルとオーケストラのための音楽。
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2016年、ロンドンのロイヤル・バレエの新作、ウェイン・マクレーガーの振り付けによる、"MULTIVERSE"のために書き下ろされた、大アンサンブルのための「ランナー」と、ライヒ流の合奏協奏曲、2018年、マルッキの指揮、LAフィルの演奏で初演された、アンサンブルとオーケストラのための音楽。2010年代後半、まだまだ、ほやほやの近作、2作品。
いや、衰え知らずです、ライヒ!しっかり、ミニマル道を貫きつつ、より色彩的な音楽を展開... かつてのストイックさとは違い、何だか花々しい!でもって、バレエのために書かれた「ランナー」にはドラマが感じられ、アンサンブルとオーケストラのための音楽の重ねられてゆくフレーズには、ロマンティックさも過り、何だかエモい?いや、魅力的!
そんなライヒを聴かせてくれた、マルッキ。ミニマル・ミュージックを改めて音楽として捉え直す、とでも言おうか、"ミニマル"だからと、さらっと流さない... しっかりと鳴らして、濃く、力強く、音楽を駆動させる!で、LAフィルもよく応え、その聴き応えが凄い。いや、パワーをもらえる演奏!2023年も元気出していくよ!