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8月17日、モンテヴェルディのルネサンス×バロックに圧倒された!

昨年は、ジェズアルドのマドリガーレで圧倒してくれたフィリップ・ヘレヴェッヘ率いるコレギウム・ヴォカーレ・ゲント... 今年は、モンテヴェルディのマドリガーレ集、第4巻。

オペラが初めて国際的にお披露目(フィレンツェの宮廷でのロイヤル・ウェディング!)された1600年をバロック元年とするならば、バロック4年(1603)に出版されたのが、ここで聴くモンテヴェルディのマドリガーレ集、第4巻。ルネサンス以来の多声マドリガーレにして響き出すエモさはバロックという、なかなかに稀有な音楽...

で、その稀有なあたりを驚くほどクリアに提示してくる、ヘレヴェッヘ+コレギウム・ヴォカーレ・ゲント。何だこのルネサンス・マドリガーレは!と、当時の音楽学者、アルトゥージ(ca.1540-1613)にブっ叩かれた第4巻だけれど、ヘレヴェッヘ+コレギウム・ヴォカーレ・ゲントの歌で聴いてみれば、今、それが、よくわかる!

パっと見、ルネサンス・マドリガーレ... けど、各声部が繰り出す何と艶やかな表情!ここぞというところでホモフォニックに歌い、エモい!旧来の型枠(モンテヴェルディ先生言うところの第一作法... )に、生まれたてのバロックの感性を移植したキメラだわ、これ... で、キメラのただならなさ!そりゃ、アルトゥージ先生も驚くよ...

というモンテヴェルディを聴かせてくれたヘレヴェッヘ... いや、ますます水際立ったもの、感じられるその音楽創り、何か高次から捉えるような、不思議さすら漂っていて... そのヘレヴェッヘに応えるコレギウム・ヴォカーレ・ゲントの澄み切った歌声!ルネサンスにしてバロックという稀有な状態を結晶に仕立てる!


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