音野里たより(57)〜初畑〜
明けましておめでとうございます。
今年の正月はあまり寒くなくていいなあ、とお屠蘇気分でのんびりしてたら、
地震のニュース。一気に酔いが覚めました。
そして、翌日の飛行機事故。一体今年はどうなるんでしょうか。
家でじっとしてたら気分が滅入ってしまう。
三ヶ日はがまんして、4日から畑仕事を再開しました。
久々の畑はイノシシにやられることもなく、
霜にも負けず、虫にも負けず、たくましく生き延びてる。
やっぱ、畑はいいわ〜。
心が洗われる。
これまでほったらかしにしてた池とその水源を修復しました。
池の周りに、イノシシ除けの柵を設置しました。
こんなんでホントに効くのか分かりませんけどね〜。
冬の寒空のなか、懸命に作業してたら汗まで出てきた。
おかげで、もやもや気分が晴れてきた。
今夜のおかずに大根や白菜、カブなどを採っておしまい。
みんな小ぶりだけど、野生味あふれる美味しさです!
調味料は少なくて良い。皮も葉も茎も全部美味しい。
見た目はいまいちですけどね。
イヤでも次々と飛び込んでくるさまざまなニュース。
あまりにも悲惨で理不尽で愚かで怒りが込みあげる。
そして己の無力さ、薄情さ、申し訳なさなどで
ぐじゃぐじゃ気分になる。
こんな世の中とつきあっていくには適度な距離感が必要だ。
畑は、人間界に吸い寄せられそうになる自分を自然界に引き戻してくれる。
自分は人間であると同時にヒトであることを思い出させてくれる。
And one more thing!
この脳化社会に絡め取られない方法。
それは、音楽に没入することだ。
絡みついてたイヤな言葉や映像などが消えていく。
心が落ち着き澄んで来る。
おだやかになる。
というわけで、今年も音野里でフレッシュな野菜と音楽をつくり続けます。
今年もよろしくお願いします。