集合意識と洗脳
過去の時代を生きた人達を思うと胸が痛くなる。「よくそんな時代を生きられましたね。大変でしたね」と。なぜかお姫様として贅沢三昧の日々を過ごしていた人は思い浮かばない。
ひたすらお米を作っても年貢として取り上げられ、貧しい暮らしを一生続けた人、将軍の命令で戦いに行き、刀で切られて死んだ人、子どもを戦地に送った人、戦争が善だと信じ、人を殺してしまった人。。。
戦争した人を責める気持ちはない。私も当時生きていたら、戦争に行ったり、送りだしたりする人になってたと思う。「戦争なんてバカみたい。みんなもっと笑って楽しく、譲り合って生きようよ」なんてメンタルの人は当時はいなかったのだろう。今なら考えられることが、当時は全く考えられなかったという不思議。人間の脳の不思議。
私はそんな集合意識と洗脳の時代には生まれなかった、と思っていた。戦争は悪だと今はみんな知っている。私が生きている時代は自分の意志で生きられる時代なのだ、と思っていた。
でも、違った。昭和なんて、なんと堅苦しく、個人を尊重しない社会だったか。あの頃の価値観がほぼ全て無意味だったのでは、と生きている間に気づいてしまって唖然とする。
人間って、本当はもっと自由に楽しく生きられるんじゃない?