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緊急事態のはずの世界は、溺れかけの私を救ってくれた②

↓の続きです。長かったので分割。


コロナ疑惑

ずっと、合わない生き方をしてきた。やっと少しペースダウンできた。

そんなことを考えて過ごしていたとき、恐れていたことが起こった。
私の体温が37.5度まで上がる日が2日続いたのだった。といっても、1日数回測っていたらたまに出る程度。それ以外何も症状はなかった。でもこのご時世、夫はすぐに会社へ報告した。

たぶんただの高温期なのに病院に行けとか、行ってどうするの?だったし、それを自分のではなく家族の会社から言われるというモヤモヤ感。全然つながらずに一瞬で切れる保健所に何度も何度も電話した。

そして、飛び込みでクリニックなどに行ってはいけない、とニュースでも言われていたのに「PCR検査が無理だったなら、飛び込みでどこかで診てもらってほしい」と言われたとき、ストレスがピークに達した。
自分の会社のことしか考えていないのと、行っても何もわからないのに何故??と。

でも伝えたいのはここではなく、自分の中で一番衝撃的だったのが、そんなコロナ疑惑というストレスを感じても

…でも、会社は休めてる。あの音やニオイやまぶしさ、人の多さ、あの人に会わなくて済むならそのほうがちょっとだけプラスかな。

そう思ってしまったことだった。
誰でもやっているような普通の生活が、こんなにもしんどい。冷静に考えれば、目も耳も鼻もずっと不快感があるのだから、当たり前だったのかもしれないけど。

もちろん何もなかったから言えることではある。でもこの状況に匹敵するほどひどいストレスなら、辞めるしかなくない?と私の心はいまも叫んでいるし、それが正しいような気もする。


お金が一番大切なのか

だけど、お金のないつらさもちょっと知っている。
実家もお金には苦労していたし、私も一人暮らしなのにうつ病になったり、20代までは本当に貯金がなかった。

感情で語れば間違いなく「心と体は悲鳴あげてるよ、辞めちゃえ!」なんだけど、現実としては「カネがないと生きていけないだろ」になってしまう。
私の価値観って結局これなのかもしれない。身も蓋もないな。

私はたぶん用心深い性格で、1月末にはマスクが消えることを確信して3ヶ月分を買い込んだし(新型インフルエンザの時を覚えていた)、2月中旬にはこれは不況になるなと思って、仕事はしばらく続けようと決めていた。

それなのに、やっぱり辞めるとなれば。え、今ですか?これだけ長年耐えてきて?と自分に突っ込みたくもなる。が、いきなりまた週5日連続フルタイムといわれても、一度緩んでしまった心と体ではしばらくついていけそうもない。

今は、ストレス順位が僅差で「お金がない>元のしんどい生活」という感じでなんとか続ける気持ちが強いけれど、本当に元の生活に戻ることがあるなら、その時はもう耐えられないかもしれないな、とすこし思っている。


でももし耐えられなくなったとしても、きっとなにか道はある。

これまで生きづらかった人にとって、この社会はどうしたって変えられない、息苦しいものだった。それが、理由はどうあれ急になんだか生きやすい世の中になったのだ。そういう人はできることが増えるかもしれないし、想像もしなかったような生き方が待っているかもしれない。

どうせ共存しなきゃならないのなら、たまにはプラス思考でそんなふうに思ってみるのも悪くない。残り僅かであろうシフト生活を満喫しながら、しばらくはいろんなことを前向きに考えてみたいと思う。


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