島の定番カレーといえばこれ!豊かな海で育った”アレ”が島の常識食材らしい!?
こんにちは、田中です🐥
島根県の離島、隠岐島前からお届けしている本noteですが
本日は島の常識食材である”アレ”を使った、島の定番カレーについてご紹介します!
今回お話を伺ったのは、海士町の玄関口キンニャモニャセンター(菱浦港)2階にあるセントラル亭の店長佐藤さん。常識食材”アレ”使った島の定番カレーがリニューアルされるとのことで、こだわったポイントやきっかけについてお話を伺ってきました。
島の定番カレーをメニューから無くしたくなかった
実は、もともとJAが作ってくれていたものを使っていたというセントラル亭の島の定番カレー。島のお土産品の定番として並んでいたそのカレーが今年から作れなくなったことがリニューアルのきっかけだったそう。
佐藤さん「お土産としてして復活してほしい!という想いと隠岐で親しみがあって食べられてるものだから、それをなくしたくないなっていう想いがありました。作れなくなってしまったなら、自分たちで作ろうって話になり、リニューアルしてセントラル亭オリジナルのカレーをつくることになりました。」
隠岐は島根半島の沖合約50kmの場所にある離島。
島の周りには美しい海が広がり、全国の釣り好きが集まるほど豊かな海があります。そんな海に囲まれた隠岐で昔から島の常識食材として親しまれてきたのがこちら。
そう。”アレ”の正体はさざえ。
島では本当によく見かける食材の1つで、つぼ焼き・バター醤油炒め・マヨ炒め・さざえご飯など姿を変えて食卓によく現れます。そんな島の常識食材を使った料理の1つが島の定番”サザエカレー”です。
できる限り島の食材を、そして無駄なく使いたい
佐藤さん「今回リニューアルしたサザエカレーには1食あたりに約2個分のさざえが入っていて。せっかくならしっかりたくさん入れたいなと。他には人参・玉ねぎ・じゃがいもが入っていて、時期によって変化する可能性はありますが、じゃがいもとサザエは100%海士町産で作りました。」
「こだわったところの1つは、なるべく島の物を使うこと。今は、野菜も人参・じゃがいも・玉ねぎだけど、別にそこにこだわる必要はないと思っていて。仕込むときに島にある、カレーに合いそうなものを入れたらいいかなと。今回は、作った時にじゃがいもがたくさんあったので入れてみました。野菜やさざえ、食材・素材はすべて海士町産ですって言えるのが良いなって思っています。」
自然豊かな隠岐では、年間を通して様々な野菜が収穫できるため、それぞれの季節で収穫できる野菜や自然の恵みも今後とりいれてみたいと佐藤さん。「味変や隠し味として、島でたくさん採れる柑橘系の食材も使ってみたいし、小松菜や根菜類も入れてみたい」とアイデアが止まらないようです。
実は今回、隠し味に蜂蜜で甘さを出し、ガラムマサラでスパイシーさをプラス。そして海士物産でつくっている”あごだし”を合わせたそう。実際に試食もさせていただいたのですが、辛すぎず甘すぎずちょうど良い辛さで、あとから少しだけピリッと来る味が癖になりそうでした。
ただ、無駄なく丸ごと使うというところはまだまだ検討中とのこと。
特にサザエの”肝”をどう活用するか悩んでいるそうで…。
佐藤さん「実際、試作の段階で肝を入れて作ってみたりもしました。やはり肝は癖のある味なので、ガーリックオイルで炒めてから合わせてみたり、別の形にしてみようかって。つくってみて美味しかったし、この癖のある苦みが好きな人もいるだろうなって。ただ、オペレーション的に夏の忙しいときにそれができるのかっていう課題も見えてきたりして。もう少し万人受けする味にということで一旦なしというところで落ち着きました。」
「あと、個人的にすごく良いなって思っているのが手作りだから、野菜のサイズがまばらなこと。それはそれで手作り感があっていいかなって個人的には思っています。入る素材が季節ごとに素材や食材が変わるのもいいなって思っていて。あと、煮込みすぎないように気を付けて仕込みました。できるだけ野菜が残るようにしたところもこだわりです。」
確かに、今回のサザエカレーは具材の存在感が感じられる見た目と味。なぜ野菜の存在感にこだわったのか伺ってみました。
佐藤さん「シンプルに野菜って美味しいじゃないですか。それを感じてほしい。あとは、彩りも出るから見た目もかわいい。野菜がゴロゴロ入ってて、サザエもちゃんといっぱい入ってる方が見た目も味もきっといいだろうなと思い、この形になりました。」
「実はこのサザエカレーを作っていたタイミングで、シェフとしてEntôで働いてみえた方と1週間だけ一緒に働ける機会があって。そのタイミングに一緒につくってほしいというお願いして、細かいノウハウを教えてもらいました。でも、前提としてはだれでも仕込めて、誰が作っても同じ味でできて、簡単に仕込めて、かつ美味しくてという所が大事で。それを一緒につくってほしいとお願いをして、何度も試作を作りました。」
佐藤さん「今は観光客の方がメインで注文してくださることが多いけれど、島の人にも食べに来てほしい。島の人も、サザエカレー食べたいなって思ったときに、このセントラル亭が選択肢になってくれたらって思います。島の人にも納得できて、島外の人にも楽しんでもらえる。両方にとって美味しいものが提供出来たらいいなと思います。」
沢山のこだわりと復活への想いがつまったセントラル亭のサザエカレー。
島の定番”サザエカレー”が今後どう変化していくのか、、
目が離せません!
島に来た際には是非お立ち寄りください🍛
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