シーカヤック研修なんてあるの?大人の島留学生たちが体験してみた!
5月22日、西ノ島町にある「クラブノア隠岐・西ノ島町B&G海洋センター」で西ノ島町の大人の島留学生・島体験生に向けたシーカヤック研修がありました。
やってみた感想…
楽しかったーー!最高!!!
実は2回天候不良で延期になってしまい…。大人の島留学生・島体験生念願の1日でした!今回はそんな研修を振り返ります。
今回研修を担当してくださった柳原瑛司さん。柳原さんのインタビューは記事の後半にあります。
待ちに待ったシーカヤック研修!
「今日は波がないので最高ですよ!」と柳原さん。
それを聞いて期待に胸が膨らむ大人の島留学生たち。
クラブノアから車で国賀海岸へ向かいます。
みんなでレッスン!
まずはパドルの動かし方やカヤックの乗り方、万が一ひっくり返ってしまった場合の脱出方法など丁寧に教えていただきました。
いざ実践!
行きたい方向に進むのが思っていたより難しい!
この写真を撮るだけでもかなり時間がかかりました(笑)
徐々にコツを掴み、いよいよ観光スポットへ。
ペアと「みぎ…ひだり…みぎ…ひだり…」と息を合わせて進んで行きます。
第二の通天橋?
「これからミニ通天橋に向かいましょう!」と柳原さん。
通天橋にミニバージョンなんてあったっけ?聞いたことないぞ?
疑いながらみんなで柳原さんの後を追います。すると…
確かにミニサイズの通天橋だ!!このミニ通天橋はカヤックでないと行けない場所だそう。知れてよかった!
滝見の岩屋へ
滝見の岩屋は自然が作り出した天然のトンネルで、観光船でも人気のスポット。普段見えている穏やかな西ノ島の風景から一変、険しく荒々しい岩壁に圧倒されます。
トンネルを通り抜けしばらく漕いでいると、2つの穴が待ち構えていました。柳原さん「右の穴から入っていきましょうか!」
「右ー?!」と驚く大人の島留学生たち。天井は低く横幅も狭いため「これ行けるの?」と心配になりながらも、真っ暗な洞窟へ覚悟を決めて進んでいきます。
ドキドキ
ドキドキ
なんということでしょう…。
水面から放たれるエメラルドグリーンの輝きが暗い洞窟を包み込み、神秘的な空間がそこには広がっていました。
何気なく暮らしている私たちの大地の下にこんな世界があったなんて。
さらに奥へ、外の光が届かない場所まで進んで行きます。
気温はぐっと下がり、上にはコウモリがたくさんぶら下がっていて少し怖い。ライトがないと何も見えません。
柳原さん「光消すと夜光虫がよく見えますよ!」
ヤコウチュウ?
言われた通り光を消してみると柳原さんがパドルで水面をバシャバシャと叩き始めました。
何事かと思い目を向けた瞬間、青白くキラッと輝く水面。生まれも育ちも埼玉県の私。夜光虫の存在を今回初めて知りました。
満足するまでみんなで水面をバシャバシャと叩き、ひとしきり遊んだ後は、最後の力を振り絞って国賀海岸へ帰りました。
到着!
本当に楽しかった!またひとつ、みんなとの素敵な思い出ができました!
西ノ島にⅠターンし、気づいたら20年。柳原瑛司さんにインタビュー
今回私たちの研修を担当してくださった柳原瑛司さん。研修後、Iターンされた理由やお仕事のことなども楽しくお話してくださいました。
柳原さんは、4月~11月のシーズン中はスキューバダイビングやシーカヤックのガイドをメインに、オフシーズンになる12月~3月にかけては海藻の潜水調査や海藻加工場で海藻加工業をされています。
ーー西ノ島に来た理由を教えてください。
ざっといったら海が好きだからです。生まれが島根県の雲南市で結構山の中なんですよ。自然が豊かでいつも川で泳いだり、山を駆け回ったりして遊んでいました。でも年に2、3回ぐらいお父ちゃんが海連れてってくれて、それがめっちゃ楽しくて。
高校3年の進路で悩んでた時、「やっぱ海の仕事やろう」と思って。
ダイビングのインストラクターをまず取って、その後に就職先探したらちょうどこの西ノ島があったんですよ。
ちっちゃい頃一回だけ西ノ島に家族旅行で来たことがあって、その時海が楽しかった思い出があったからいいかもと思って。そのくらいのふわっとした感じでとりあえず入ってきて。最初は正直何年かいたら違うとこ行ってみようかなと思ってたんですけど、気に入りましたね。
ーーそれはなぜですか?
海とかもいいんですけど、やっぱあれです、人が良かったです。
飲み屋とかで同年代の友達もできるじゃないですか。夏の祭りとかもめっちゃ楽しくて。それで1年目でハマって、気づいたら2年、3年って。そしたらもう20年経ちました。(笑)
ーー20年ですか! お仕事のやりがいはどういったところで感じますか?
やりがいは僕の大好きな海でゲストの方とご一緒出来ること、まさに今行ってきたカヤックツアーがそんな感じですね。みんな楽しそうにしてくれるじゃないですか。僕も海好きじゃないですか。海に出てみんなと一緒に「わぁっ!」てやってる、その時間がすごい好きですね。
ーー今日肩に紐括りつけて、疲れたメンバーを何人か引っ張ってましたよね(笑)
大丈夫、全部引っ張ります。そしたら1番運動神経がいい男の子まで繋がってきて、「お前漕げるやろ!何しとんねん!(笑)」って思いながらね。
あとよく漕げる2人もついてきた気がするなぁ。
最終的にカヤック3つくっついてきて僕の後ろに4つおったんですよ。
だから7人引っ張りました。(笑)
ーーお仕事をされる上で大切にされていることは何かありますか?
大前提で絶対必要なのは安全。怪我無く安全に帰ってきてもらって、その上で楽しんでもらう。天気が良い時はもちろん楽しいじゃないですか。でも海況が良くなくて漕ぐことに疲れてしまっても、「あぁ、疲れた…。」だけで終わってしまうんじゃなくて、「あぁ、疲れたなぁ…、でもめっちゃ楽しかったなー!」と、どんな海でも楽しく良い思い出にして帰ってもらえるように。そんなの考えながら、楽しみながらやってます。
(R6年度大人の島留学生:中島)