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社会人3年目、何かに挑戦したくて島体験へ。自分の存在が1ミリでも力になれたなら。

島根県の離島、隠岐島前地域で大人の島体験に参画している
7月生の「今」にフォーカスした「私たちの足跡」。

彼らはどんなきっかけで島を知り、
今、どんな想いを抱えて島にいるのでしょうか?
7月生一人ひとりが歩んでいる物語、そしてその足跡をお届けします。

今回は、今村康佑さんにお話を伺います。

今村康佑さん 25歳 兵庫県出身

社会人3年目の年で、大阪の地方銀行で2年3か月働いていて、縁があってここに来ました。

憧れのままで終わらせたくない、新たに何かに挑戦したくて島体験へ。

元々2年前から大人の島留学制度のプログラムをテレビで見て知ってて、ずっと興味はありました。

で、今年に入って25歳になって年齢をすごい意識するようになって。
島で暮らしてみるっていうのもひとつの憧れとしてはあった。
でも、それは島に行ってみないとずっと憧れのままやし、若いうちに一回観光客以外の立場で滞在してみたい。

20代の折り返しで何か新たに挑戦してみたいと思ってここに来ました。


そうして決まった島体験。来島するまでに気持ちの変化はあった?


特に変化は無かった。
楽しみな気持ちはずっとあったけど、仕事を辞めて来てるから島体験終わってからどうしようか不安はあった
でも、それは多分海士町に来てから色々考えることができると思ったから、そんなに不安は無かった。

インタビューの様子

来島して1週間。

最初のスタートアップ研修では、座標ワークの線形タイプか、非線形タイプかって分かれるワークをした時間が結構自分のなかで面白くて印象に残ってて。

自分はどちらかというと、非線形タイプ。
「こっちに来てから考えたら良いや、今を生きたら良い。」って思ってたけど、すごい自分と同じようなタイプの人もいるし、一方で結構明確なゴールがあってそれに向かって3か月を過ごすっていう人もいて。
どっちのタイプの人もいるんだって面白いなって思った。

あと、同期のみんなと過ごす中で分かってたことではあるんだけど、学生の子多いなって(笑)

普段は特に気にしてないんだけど、
これから社会人になるっていう話を、ふと聞いたときに、
「社会人になる前に、こんな経験が出来るのはすごい羨ましいな」って思った。


ワークをした時間

来島して1か月。自分の中でギャップだったり、来島前に感じていた島に対する印象とか変わったりした?


特に大きなギャップは無かったかな。
でも小さなところでいうと、島に来て1か月経ってみて、あんまり島で住んでる感覚がない、というか。
それは良い意味で自分が思ってたよりもお店があるし、色んな人や若い人が沢山いる。
仕事もいろいろある。

もちろん、海を見たら島に住んでるって感覚はあるけど__

なんか、普通に町なんやなっていうのは自分が島に対して感じてた想像を超えてきたような感じがしてる


暮らしのなかで感じること

あと、商店で買い物をするのがすごい楽しい。
今までだと支払い手段はPayPayやクレジット決済だし、色んなお店に行くけど、行く日によって色んなアルバイトの人が入れ替わったりしてた。

でも、ここではちゃんと現金っていう目に見えるものでやりとりをする。
絶対この店に行ったら同じ人が絶対いるって分かるから、なんかその人のお店に行ってる感覚がしてすごい楽しい。

シェアハウスでは、普段はみんな忙しいからそんなに全員で集まるときはないけど、たまにシェアハウスメンバー全員で食卓を囲んでる。
男5人でご飯食べてるのは気持ち悪いけど(笑)
でもなんか、幸せというか良いなと思う。


一緒に暮らしているシェアハウスメンバーとの1枚

民間と行政の架け橋になれるような仕事がずっとしたかった。

仕事は、ずっと民間と行政の架け橋になれるような仕事がしたかったので、その気持ちとマッチしたAMAホールディングスという事業所で働かせてもらっています。

主に、11月に完成する海士町役場の新庁舎に携わっています。

実際に働いてみて、すごく難しさを感じていて。

色んな立場の方がいるから、活発に議論はするけど難しいと感じるときもあります。そして、もともとやっているプロジェクトに僕は途中から入らさせてもらってるから、まずはやっている業務内容を把握するのに精一杯というか。
でも、せっかくプロジェクトに携わらせてもらっているので、自分の存在が1ミリでも力になれたら良いなと思って頑張っています。

新庁舎が完成したときに、純粋に感動できるように積極的に携わっていきたいです。




島にいても、どこにいても大切なこと。心地よい人との関わり方


どこにいても、自分で一歩を踏み出す大切さは変わらないなって思う。

人との関わり方も、自分はグッといくより、
徐々にお互い信頼関係を深めながらのほうが良いなって思ってて。
それは海士町に来てからも、そういう関わり方の方が自分の性に合ってるなって思う。


なにかを一緒にやってみる、ということ。

残りの島体験期間でしてみたいこと。

新庁舎のプロジェクトに興味を持ってくれている島前高校生と話す機会があって。そのときに、高校生となにかを一緒にやってみたいと思うようになった。

高校生も地域留学で来ていて、社会に出る前にこういう経験ができるのは良いなと思うしエネルギーに溢れてる人もいると思う。年齢関係なくお互い学びあえるようになにか一緒にしてみたい。
それに、普通に仲良くなりたいかな(笑)

あと、海士町の良いところって、食べ物がすごく豊かなところだなって思っていて。

こんなに本土から離れてて人口も少ない島なのに、後鳥羽上皇や色んな人が流されてきたのって食べ物もすごく関係あるんじゃないかって思う。
そこに携わっている1次産業の方々とも接点を持って色々お話聞いてみたいなと思ってます。


次のステップに進むタイミングが来る、その日までに。


まだ、島を出るか残るか分からないけど、
自分が「こういうふうになりたい」って思ったときは、次のステップに進むタイミングかなって思って島に来てる。
なので、島体験修了日までにどうにかするっていうよりかは、そのタイミングが来る日まで、この島でいろいろ見て、経験してみたい。
今はそう考えています。

でも、まずはこの残りの島体験期間を楽しみます!(笑)

康佑くんは、いつの間にかふらっと色んな人と繋がっているイメージ。
自分から知り合いにいこうとしているし、どんどんイベントにも参加してる。どこからそんなエネルギーが出てるのか不思議で仕方がなかった。

でも、今回お話を聞いて、20代の折り返しで島に飛び込む決断をした行動力も含め、島暮らしを憧れのままで終わらせない気持ちや純粋に島を知りたい、楽しみたい気持ちで溢れている人なんだろうなって思いました。

そして自分の中で人との心地よい関わり方を知ってるのってとても康佑くん自身にとって心強いんだろうなって思います。
島体験の残りの期間、そしてこれから先、
康佑くんはどんな選択をしていくんだろう。
とても気になるし、楽しみだな。

あとがき~インタビューをしてみて~


(R6年度7月期島体験生:山口)


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