大人の島留学生による4島企画〜海士町編〜 島のほけんしつ 蔵
初めまして、R6年度大人の島留学生の永山育人です。
今回は、観光PJ推進の研修の一環で、「4島連携をもっと強めて隠岐を盛り上げていきたい」というテーマのもと、「大人の島留学生による4島巡り企画~海士町編~」と題し、おすすめの場所を紹介をしたいと思います!
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本日は海士町の「島のほけんしつ 蔵」をご紹介いたします。
今回、「島のほけんしつ 蔵」オーナーの島根輝美さんに普段は聞けない話を聞いてきました。
「島のほけんしつ 蔵」って?
「島のほけんしつ 蔵」は2016年に菱浦港近くにもともとあった蔵を利用してケアスペースとしてOPENし2021年にカフェスペースを併設したお店です。
「島のほけんしつ 蔵」に込めた想い
永山:「島のほけんしつ 蔵って素敵なお店の名前ですね。
このお店の名前をつけるに至った由来を教えてください。」
島根さん:「もともとこの場所はカフェとして始まったわけではなくって、心身のケアやセラピーを受ける場所として開業したんですよ。
私としては、病院に行くほどじゃないけど、ちょっと心身に気になるところがある人に来て欲しいって意味で医療行為をイメージさせないために
漢字で「保健室」じゃなくて「ほけんしつ」にしたんですよ。」
永山:「そうだったんですね。ほけんしつって言葉には
素敵な意味が込められてたんですね。」
島のほけんしつ 蔵が生まれたきっかけ
永山:「当初の蔵はケアやセラピーを受ける場所であったとのことだったんですが、そこからどのようにカフェにも繋がったんですか?」
島根さん:「当時、心身のケアをしていたらありがたいことに日々たくさんの方が集まってきてくれたんです。
その人たちにお茶やお菓子を出していたら、そのうち遠慮して「お支払いは?」なんて言う方も出てきて、すごくもどかしかったんです。
だったら、しっかりと料金を明示してきちんとカフェとして開いた方が、お客さんにとってもわかりやすいし、お互いが嫌な思いをせず気持ちよく過ごせるかなって思って。
あと、「ケアやセラピーに行ってみたいけど、なんて行って行けばいいのかわからないとおっしゃる方もいて、カフェであれば、コーヒーやハーブティーを飲みに、という口実で心身のご相談もしやすいかなと思い、そんなきっかけで「島のほけんしつ 蔵」が生まれたんです。」
いい意味での「逃げ場所」そんな場所を作りたい。
永山:「この場所は今、どのような場所になっているのですか?」
島根さん:「ここは今、来てくださる方にとっていい意味での「逃げ場所」になっています。
この場所にくれば、誰かいるし、安心してガス抜きができる。自分に正直になって自分の抱えている思いを全部吐き出せるような、そう言う場所になっています。」
日々人が集まってくれる場所でありたい。
永山:「とても素敵ですね!」
島根さん:「ありがとうございます。
これが当初作りたかった、病院に行くほどじゃないけど、ちょっとに気になることがある人が来れる場所につながるんじゃないかな。
そうなってくれてたら嬉しいですね。」
ボロボロ泣いていたお母さんが印象的
永山:「今までで印象に残っているお客さんはいらっしゃいますか?」
島根さん:「はい。いました。
子育てでいっぱいいっぱいのお母さんが少しお話をして、ボロボロ泣いていたのが印象的でした。
そのお母さんはたくさん泣いた後、すっきりした顔でお店を出ていきました。その時、このように自分の思いを遠慮なく吐き出せる場所って必要なんだなって改めて感じました。
何かを抱え込んだり、少し悩んだりしている方にとって息抜きや気分転換ができるような場所にしていきたいですね。」
永山:「すごく素敵な想いでやられているのですね。
貴重なお話ありがとうございます。」
人気メニューやこだわりの一品
永山:「島根さんが蔵の商品でこだわっているものやこのお店の人気のメニューなどはありますか?」
島根さん:「本業がセラピストということもあり、ハーブティーのメニューにはこだわっています。たくさんの種類を仕入れて、その日のその方の体調に合わせて調合したりもしています。」
永山:「そうなんですね。例えばどのように調合したりしているんですか?」
島根さん:「たとえば、暑い時なんかは心臓が頑張って動くため、心臓の働きを助ける成分が入ったものを使ったり、汗とか体の水分のバランスを調えたりするものを入れたりしています。
そのほかにも、胃が痛い、少し落ち着きたいという、その方に合わせた
オリジナルハーブティーも調合してお作りしています。」
永山:「そうなんですね。一人一人の「心身のケア」を第一に考えてやられていると言うことがものすごく伝わってきました。」
インタビュアーレポ
今回のインタビューを踏まえて、「島のほけんしつ 蔵」には、
外観から予想できない落ち着いた雰囲気で、人を大切にしていきたい、
そんな優しい想いのある空間を再発見できました。
今まで数えきれないほどの人がここを訪れ、癒され帰っていく。
そんな素晴らしい世界の一端を垣間見ることができました。
海士町に来た際には、窓から差し込む光やほんのり漂う木の匂いに包まれている素敵な空間に立ち寄ってみてください。
R6年度大人の島留学生 永山育人(取材日2024/08/24)
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