【人生相談 駆け込み寺】第7回「女性との交際ゼロで不安」
浜の真砂は尽きても、世に悩みの種が尽きることはありません。いったん落ち着いて、胸に手を当ててみたりもして、果敢に無難に乗り越えていきましょう。※「夕刊フジ」で2016~2018年に連載(全17回)
【今回のお悩み】人生で一度も女性とお付き合いをしたことがありません。中学、高校は男子校で同年代の女性と話す機会すらありませんでした。大学でも彼女はできず、会社に入ってからは仕事が忙しく独身のままです。SEX体験は風俗しかありません。同僚に話すと、「それはヤバイ。合コンしようぜ」と誘われました。でも、「合コン」も行ったことがありません。同僚は「合コンでもしなきゃ彼女は見つからないよ」と言いますが、不安でしようがないのです。(会社員・男性 32歳)
「そうですよね。気持ちはわかります……」的な甘めの回答をお望みだとしたら、ご期待には添えません。北方謙三先生の伝説の名ゼリフにならって、あなたにはこの言葉を贈ります。
「合コンに行け!」
即座に合コンを提案してくれるなんて、いい同僚じゃないですか。グズグズ言ってないで、まずは厚意に応えることが、「彼女ができる自分になる」ための第一歩です。
女性と接した経験値が低いんですから、不安は当然です。実際、たぶん会話は弾まないでしょう。それはそれで望むところ。苦い思いをしたとしても、その合コンはけっして無駄ではありません。
今のあなたに必要なのは、とことん打ちのめされること。ハナから「打ちのめされること」が目的なら、不安も覚えなくて済みます。どんどん合コンに行って、どんどん打ちのめされてください。そしてたくさんのことを学んで、あらためて立ち上がったとき、あなたは自信と希望と無限の可能性を手にすることができるでしょう。
何の苦悩も葛藤もなく、傷つくリスクも負わないまま、彼女が天から降ってくると思ったら大間違い。もし、そんなイメージを抱いていたとしたら、図々しい性根を叩き直す意味でも、やはり合コンに行って打ちのめされる必要があります。
「そこまでして彼女が欲しいわけでは……」と思ったかもしれません。もちろん、平和を保ちつつ指をくわえ続ける選択肢もあります。でも、失うものも守るものもないんですから、同僚や私に騙されたと思って、行動を起こしましょう。あれこれ動けば、けっこうなんとかなるものです。