【どっちでもいいのだ！】　その7「巨乳という噂の新人ウエイトレス　期待通りor期待外れ」

一度しかない人生。眉間にシワを寄せているヒマがあったら、笑ジワを作りながら暮らしたい。「どっちでもいいのだ」精神で、毎日をゆるゆると生きてみませんか？　※「東京スポーツ」で2017～2018年に連載（全44回）

　巨乳という噂の新人ウエイトレス　期待通り？　期待外れ？　巨乳は、それ自体も揺れますが、言葉の響きや字面だけで男心を激しく揺さぶります。外回りから戻ってきた同僚が、息を弾ませて報告してきました。「角の喫茶店に新しく入った女の子、めっちゃ巨乳だった！」と。思わず「な、なんだと！」と椅子から立ち上がってしまう大ニュースです。「よし、さっそく行ってみようぜ」と別の同僚を誘って、会社帰りに店に寄ってみた午後6時10分。

　ドアを開けるとベルがカランカランと鳴るような、ちょっとレトロな喫茶店です。「いらっしゃいませ」と水を運んできてくれたのは、初めて見る顔の女の子。さて肝心の巨乳具合はどうか。「コーヒーふたつ」と注文しつつ、さりげなくチェック。

　それなりに立派ではありますが、正直、イメージしていたほど大きくはありません。ただ、同僚は「ヤツの言ったとおり、かなりの巨乳だね」と満足そうです。自分が期待をふくらませすぎたのか、巨乳の定義の違いなのか……。いずれにせよ、その子の胸には何の罪もありません。お詫びや感謝の気持ちを込めて、己に強く言い聞かせましょう。

「どっちでもいいのだ！」

　期待通りの巨乳だったとしても、巨乳という点では期待外れだったとしても、おっぱいは常に等しく偉大で崇高です。「どっちでもいいのだ！」というやわらかい気持ちを持つことで、横目でチラチラ見るその子のおっぱいの魅力を、この世界のすべてのおっぱいの魅力を、より深く堪能できるでしょう。

応用編　脱いだらすごい……かと思ったらそうじゃなかった

　脱いだらすごいタイプもいれば、脱いだらビックリなタイプもいます。脱いだら予想以上にすごかった場合は、たしかに感動的。しかし、ビックリだからといってガッカリしてしまうようでは、大人の男の名折れです。

　ビックリだった場合も、それはそれで、味わい深くてありがたい状況のはず。「どっちでもいいのだ！」という言葉で気持ちを整えつつ、全力を尽くさせていただきましょう。