第12回「夫が食事中もスマホをいじるのをやめない」
Q 夫が食事中、ずーっとスマホをいじっています。「ごはん食べてるときはやめて!」といくら言っても聞いてくれず、「これが俺のストレス解消法なんだ!」と開き直るばかり。見ていてイライラするので本当にやめてほしいのですが、何かいい殺し文句はないでしょうか。(千葉県・24歳・主婦)
A 食事中にスマホをいじるのは、間違いなく「やっちゃダメなこと」です。しかし、ダメだとわかっていてもやってしまうのが人間であり、ダメだから楽しいという一面もあります。「お行儀が悪い」と正論で攻めても、夫はますます意地になるだけでしょう。
あなたはあなたで、食事中に何かに熱中してみるといいかも。カスタネットの練習とかクロスワードパズルとか……。夫に文句を言われたら「これが私のストレス解消法なの!」と開き直ります。夫は自分がしていることのうっとうしさに気付いて、食事中のスマホいじりをやめるかもしれません。ただ、こっちを無視して、ますますスマホに没頭する可能性もけっこうあります。
強硬路線がダメならソフト路線でいってみましょう。スマホをいじる夫を微笑みながら見つめ、「今日もお仕事おつかれさま。存分にスマホをいじってストレスを解消して、また明日もがんばってね」とやさしくねぎらいます。そう言われるとやりづらくなって、やめてくれるかも。
何にせよ、押しの一手だけで人を変えることは、なかなかできません。諺のように、押しと引きを使い分けることが大切。頭ではわかっていても、思い詰めると柔軟な発想ができなくなります。人間関係にせよ何にせよ、悩みを抱えているときには、この諺を呟いてみましょう。突破口が見つかったり気が楽になったりするケースは、きっと多いはずです。