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【どっちでもいいのだ!】 その34「誕生日を迎えた日の家族の反応 祝福された スルーされた」
一度しかない人生。眉間にシワを寄せているヒマがあったら、笑ジワを作りながら暮らしたい。「どっちでもいいのだ」精神で、毎日をゆるゆると生きてみませんか? ※「東京スポーツ」で2017~2018年に連載(全44回)
今日は誕生日だ。朝出てくるときは、妻も子どもも何も言わなかった。あわただしくてうっかりしていたのかもしれない。とくに期待してはいないものの、誰かひとりぐらいは自分の誕生日を覚えていてくれるのか、全員にスルーされるのか、心揺れつつ「ただいま」と自宅のドアを開けた午後20時半。
家に入った途端、いきなりクラッカーが鳴り、バースデーソングが流れて……なんてサプライズな展開は、漫画やドラマ以外では絶対にあり得ません。子どもが気のない口調で「お父さん、今日誕生日だね。おめでとう」と言ってくれたら御の字。妻が「あら、すっかり忘れてたわ」と言ったとしても、たぶんそれはテレ隠しです。
いっぽうで、誰も誕生日のことを思い出さず、あるいは思い出してはいても話題にせず、見事にスルーされる可能性も小さくはありません。一抹の寂しさはありますが、それもまた人生であり、今の我が家の姿です。自分だって、妻や子どもが誕生日を迎えても、積極的に話題にしてはいないはず。
理想を言えばキリがないし、ないものねだりをしても幸せにはなれません。いつものあの言葉で邪念を吹き飛ばしましょう。
「どっちでもいいのだ!」
現実を受け入れ、「父親や夫の誕生日を忘れてるってことは、毎日が平和で穏やかに過ぎていっているってことだ」と強引にいいほうに解釈すれば、また一年、前を向いて淡々と生きていけるはずです。
応用編 妻に「今日、私の誕生日なんだけど」と責められた
本当に忘れていた場合もあれば、覚えてはいたけどテレ臭くて何も言わなかった場合もあります。どっちにせよ、「もちろん、覚えてるよ」と返すのが夫としての礼儀。
結果的にウソをついたことになっても、ウソじゃないのに信じてもらえなくても、「どっちでもいいのだ!」と流してしまいましょう。それによって今さら、夫婦仲が深まったり冷えたりするわけではありません。