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【どっちでもいいのだ!】 その32「後輩女性がくれたバレンタインチョコ ちょっと本命 完全に義理」
一度しかない人生。眉間にシワを寄せているヒマがあったら、笑ジワを作りながら暮らしたい。「どっちでもいいのだ」精神で、毎日をゆるゆると生きてみませんか? ※「東京スポーツ」で2017~2018年に連載(全44回)
社内が何となくザワザワしているバレンタインデー。自分はバツイチ独身40代。同じ課のけっこう仲がいい後輩女性(20代後半独身)が、「いつもお世話になってます」と言いながら、高そうなチョコレートをくれた。「おっ、本命チョコだね。ありがとう」と軽口を叩いたら、向こうも調子を合わせて「もちろんですよ!」と返してくれた午前10時。
実際は100%義理チョコだったとしても、相手としては、その話の流れで「義理に決まってるでしょ」とは言えません。調子を合わせているだけのサービスリアクションなのか、図星を突かれてうろたえつつも、秘めた想いを伝えるチャンスを逃すまいとして言ってくれたのか、判別するのは困難です。
この状況で大切なのは、相手の気持ちではなく自分の気持ち。もらったチョコが本命か義理かがはっきりしたところで、たいした意味はありません。どうでもいい悩みは、いつもの言葉で力強く吹き飛ばしましょう。
「どっちでもいいのだ!」
自分がその後輩女性を憎からず思っているなら、「本命チョコに違いない」と信じて自分を奮い立たせ、デートに誘うなり何なり、距離を縮めるための具体的な行動を起こすのが大人の勇気。そうでもないなら、「どうせ義理チョコだよな」と片付けてしまえばいいだけ。行動を起こしてもうまくいくとは限らないし、動かないことで貴重なチャンスを逃すかもしれませんが、それもまた人生です。
応用編 社内の女性からひとつもチョコをもらえなかった
義理とわかっていても、社内の女性からチョコをもらうのはチョコっと嬉しいもの。ところが今年は、女性同士の申し合わせがあったようで、ひとつももらえませんでした。
「どっちでもいいのだ!」と自分を慰めつつ、そういうことになりましたと説明する女性の同僚に「そのほうがいいよ」と言葉をかけて、虚礼廃止に向けた勇気ある行動を称賛しましょう。そんな潔い態度が、本命チョコにつながることを少しだけ期待しつつ。