【どっちでもいいのだ!】 その41「ウマかったラーメン屋のネット評価 高かった イマイチだった」
一度しかない人生。眉間にシワを寄せているヒマがあったら、笑ジワを作りながら暮らしたい。「どっちでもいいのだ」精神で、毎日をゆるゆると生きてみませんか? ※「東京スポーツ」で2017~2018年に連載(全44回)
飲んだ帰りにフラッと入ったラーメン屋。古びた店構えでとくに期待はしていなかったが、麺もスープもチャーシューも思わず「おおっ!」と声が出るウマさ。大満足して店を出て、あらためて店名を確認し、「ネットではどういう評判なのかな……」とグルメサイトをのぞいた午後11時半。
そのへんのネット&スマホ依存の若僧ならさておき、いい歳したおっさんは、店に入る前にいちいちネットでの評判を確かめたりはしません。しかし、気に入った店があれば、ほかの人がどう言っているのか気になるぐらいには、ネットに慣れ親しんでいます。
意外な感動を与えてくれたラーメン屋をチェックしてみて、グルメサイトでも高い評価が付いていたり、絶賛のコメントが並んでいたりしたら、それはそれで嬉しいもの。「よしよし、自分の舌は間違ってなかった」と深い満足感を覚えることができます。
イマイチの評価だったり悪口が書いてあったりしても、自分を責める必要はありません。「だからネットはアテにならないんだ」と毒づきつつ、その店のウマさがわからない味オンチどもをせせら笑ってやりましょう。さらに、いつもの呪文でダメ押しです。
「どっちでもいいのだ!」
スマホの画面に向かってそう呟くことで、ネットの情報に振り回されずに、自分の感覚と価値観で生きていることを実感できます。いやまあ、ついネットの評判をチェックしてしまったことは棚に上げてますけど。
応用編 クソまずかったラーメン屋がネットで絶賛されていた
むしろこっちのほうが、激しくモヤモヤします。でも大丈夫。「どっちでもいいのだ!」という魔法の呪文を唱えれば、「俺の舌がおかしいのかな……」という不安は吹き飛んで、平常心を取り戻せます。
返す刀で、クソまずいラーメンをありがたがっているヤツらに、憐みの目を向けてやりましょう。そもそもしょせん個人の好みなので、何が正解というわけではありません。