【人生相談 駆け込み寺】第1回「高慢ちきの女性と交際すべきか」
浜の真砂は尽きても、世に悩みの種が尽きることはありません。いったん落ち着いて、胸に手を当ててみたりもして、果敢に無難に乗り越えていきましょう。※「夕刊フジ」で2016~2018年に連載(全17回)
【今回のお悩み】2年前に離婚し、新たな出会いを求めています。すると、同僚から「紹介してやるよ」といわれました。ですが、相手の経歴などを聞いて迷っています。同僚によると、女性は某国立大学卒で30代後半。これまで男性と交際した経験がなく、「私より劣った男とは付き合いたくない」と話しているそうです。外見を聞く限り、私の好みのタイプなのですが、性格を聞くと不安もあります。(会社員・男性 40歳)
まあまあ落ち着いてください。たとえ外見がタイプだったとしても、その女性と結婚して幸せになれる予感は、まったく感じられません。明らかに最悪な性格の持ち主ですよね。
とはいえ、どんな結婚が成功でどんな結婚が失敗かは、なかなか難しい問題。あなたはどうやら、その女性に強く惹かれてるようですが、たぶん好みのタイプなんだと思います。
ならばいっそ、結婚してみるのはどうでしょう。それはそれで、無難な結婚にはない、独特の醍醐味に満ちた結婚生活になるのは確実です。
相手は、男性と交際したこともないのに、「私より劣った男とは~」なんて言っている、いかにも困ったヤツです。結婚したら日々、あの手この手で無駄に高い鼻っ柱をへし折り、歪んだプライドを叩き潰してやりましょう。知らなかったセックスの快感に目覚めて、人格やこちらへの態度がガラッと変わる可能性も大いにあります。
そんな刺激的な経験ができる結婚生活は、そうはありません。トライする価値は十分にあるのではないでしょうか。
ただ、果敢なトライが大失敗して、性格に難がある勘違い女の尻に敷かれる羽目になるかもしれません。そうなったとしても、わがままな女王様のしもべに徹して、ご機嫌取りと奉仕をし続ける人生が待っています。どっちに転んでも、刺激的な結婚生活が約束されていると言えるでしょう。
でもまあ、心配は無用かも。実際はまだ紹介すらしてもらっていないんですよね。そこまで高慢ちきな女性が、紹介される前から勝手に心配して悩んでいるような男性を選ぶわけがありません。大船に乗ったつもりで、存分に妄想をふくらませてお楽しみください。