【どっちでもいいのだ!】 その6「連休のリア充っぽい思い出 あるorとくにない」
一度しかない人生。眉間にシワを寄せているヒマがあったら、笑ジワを作りながら暮らしたい。「どっちでもいいのだ」精神で、毎日をゆるゆると生きてみませんか? ※「東京スポーツ」で毎週火曜日(月曜日発売)に好評連載中!
楽しみにしていた連休も、終わってみればあっという間。久しぶりに出社したら、隣りの席の同僚が、家族で海外旅行に行った話をしています。向かいの席の後輩は、女の子がいっぱい来たバーベキューの素晴らしさを熱弁。自分はというと、連休中にその手のリア充っぽい出来事は何もありませんでした。ちょっと寂しくて悔しい午前9時10分。
いや、旅行やバーベキューといったリア充っぽい行為だけが、有意義な休みの過ごし方ではありません。そりゃまあ、海外旅行は楽しいでしょう。女の子がいっぱいいるバーベキューも楽しいでしょう。しかし、家でダラダラしているのも、十分に楽しかったはずだし、連休ならではの過ごし方です。
私たちは、一度しかない人生、そして貴重な連休をいかに過ごすべきか。つい聞こえのよさや派手さを求めがちですけど、どう過ごそうが正解も間違いもありません。リア充っぽい過ごし方は、お金や体力や神経をたくさん使う必要があるし、自慢したところでじつは誰も本気でうらやましいなんて思ってはいません。リア充っぽい思い出がないことに寂しさや悔しさを覚えそうになったら、心の中で最強の呪文を唱えましょう。
「どっちでもいいのだ!」
そしたら、あら不思議、単にダラダラ過ごしていた連休の記憶が、いきなりキラキラ輝き出して、深い満足感や達成感を覚えることができるはず。まあ錯覚ですけど、幸せに生きるためにもっとも大切なのは錯覚です。
応用編 どこに行っても大混雑で疲れただけの連休だった
旅行や行楽に出かけたからといって、楽しかったとは限りません。大渋滞や大混雑に巻き込まれて激しく疲れたり、お互いにイライラして夫婦げんかになったり……。
かといって、「どこにも出かけないほうがよかった」とも言えません。ひどい目に遭っても、それもまた連休の思い出。「どっちでもいいのだ!」と自分を納得させて、また次の長い休みを楽しみに仕事に励みましょう。