第1回「ママ友が子ども同士を比べたがって疲れる」
Q 同じマンションの仲良しママが、自分の子どもとウチの子どもを比べたがります。足の速さや勉強ならまだしも、食べる量や身長、体重まで。ホトホト疲れます……。(東京都・32歳・主婦)
A たとえば「先週の算数のテスト、どうだった?」と聞かれて、我が子が勝っていたら「イイ気になってるわけじゃない態度」を全力で示さなければなりません。負けていたら負けていたで「気にしていない素振り」を見せる必要があるし、内緒にしようとしても、理由をしつこく聞かれそうです。そんな繰り返しは、たしかに疲れますね。
しかし、まともに受け止めなければいけない義理はありません。勝手に対抗意識を燃やしているのか、あるいは単なる世間話のつもりか、どっちにしても「適当に受け流せばそれでいい」程度のこと。
もしかしたら、無意味な比較に振り回されているのは、相手ではなくむしろあなた自身かもしれません。どうでもいい勝負で我が子が勝とうが負けようが気にする必要はないし、面倒臭いタイプの奥さんにウンザリすることで、自分のまともさを確認している可能性もあります。
ちょっとキツイ言い方をしてしまいましたが、そのママの性格はこっちがいくらヤキモキしたところで変えられません。だったら、同じ土俵に立つのではなく、そんな様子を眺めて面白がってしまいましょう。暗黙のご要望通り、事あるごとに「○○ちゃん、すごいわねえ」「さすがねえ」と、相手の子どもを持ち上げるのも楽しそうです。
あなたには、松岡修三さんのこの力強い言葉をプレゼント。小さな勝った負けたとは無縁な境地で、雄大にそびえ立ってください。心の中で思うだけですから、自分を何にたとえようが遠慮はいりません。