
【どっちでもいいのだ!】 その35「春の人事異動が発表された 自分が昇進 同期が昇進」
一度しかない人生。眉間にシワを寄せているヒマがあったら、笑ジワを作りながら暮らしたい。「どっちでもいいのだ」精神で、毎日をゆるゆると生きてみませんか? ※「東京スポーツ」で2017~2018年に連載(全44回)
春は人事異動の季節だ。そろそろ昇進してもおかしくないお年頃だけに、自分や同期のライバルがどうなるのか、どっちが先に昇進するのか気にならないと言ったらウソになる。社内が何となくザワついている中、掲示板に辞令が貼り出された午前10時。
自分に関しては、もし昇進するとしたら前もって内示があるはず。発表されて初めて知った周囲に「おめでとう」と祝福してもらうのは、もちろん嬉しい状況です。浮かれた気配を押し隠して、「いやいや、たまたまだよ」と謙遜するのも、また楽し。
いっぽう、同期が昇進する場合は、本人から聞かされていない限り、この段階までわかりません。同期に先を越されるのはそれなりにショックではありますが、露骨に悔しがったり、不満を口にしたりするのは慎みたいもの。全力で平静を保って、本人に会ったら「おめでとう」と笑顔で祝福するのが、大人の美学だし意地の見せどころです。
そう考えると、自分が昇進しても同期が昇進しても、よそいきの顔を作らなければいけないという点は同じ。そもそも、こればっかりはジタバタしても仕方ないし、昇進に大きな意味を持たせようとすればするほど、話がややこしくなります。いつもの魔法の呪文を唱えて、厄介な雑念を振り払いましょう。
「どっちでもいいのだ!」
自分に対して強引に言い聞かせているうちに、本気で出世や地位へのこだわりが消えてくれたら、これ幸い。会社生活や人生が、今よりもう少し楽チンになりそうです。
応用編 新入社員の女性が粒ぞろいかそうでもないか
時節柄、大っぴらに話題にしづらいところですが、正直、極めて気になります。ただ、カワイイ子が多いからといって、手を出すわけにもいきません。むしろ、いたずらに心乱されて面倒という一面もあります。
「どっちでもいいのだ!」と呟いて、浮かれそうになる自分を抑えたり、落胆を覚えてしまう自分を慰めたりしましょう。