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【どっちでもいいのだ!】 その37「連休に家族で旅行 けっこう楽しかった さんざんな目に遭った」

一度しかない人生。眉間にシワを寄せているヒマがあったら、笑ジワを作りながら暮らしたい。「どっちでもいいのだ」精神で、毎日をゆるゆると生きてみませんか? ※「東京スポーツ」で2017~2018年に連載(全44回)

 連休に家族で海辺の温泉旅館に出かけることになった。久々に家族そろってのドライブである。子どもはもう高校生。最近はすっかり反抗期だ。それでもついてきてくれるところが嬉しいと思いながら、いざ目的地に向かってクルマを出発させた午前7時半。

 連休にクルマで出かけるとなると、それなりの覚悟は必要です。途中の道路も旅館も行楽地も、きっと大混雑でしょう。それはさておき、家族でおいしい料理と広いお風呂を堪能し、観光スポットもめぐったりして楽しい旅になれば、めでたしめでたしです。

 しかし、幸せな展開になるとは限りません。予想以上の大渋滞でなかなか目的地に着かず、誰かが文句を言い出したりして車内の雰囲気は最悪。やっと旅館についたと思ったら、料理もサービスもお風呂もイマイチ。立ち寄った観光スポットは高いだけで子どもだまし、帰りは帰りでまた大渋滞……なんてパターンになることもままあります。

 しかし、それでもけっして「行かないほうがよかった」わけではありません。旅行に行った思い出は家族全員の胸に刻まれるし、さんざんな目に遭ったこともすぐ笑い話になってくれます。残念な展開になったときこそ、この言葉を自分に言い聞かせましょう。

「どっちでもいいのだ!」

 ただし、帰り道で渋滞に巻き込まれている最中に、ブツブツ文句を言っている家族に向かってこう言っても、余計に雰囲気が悪くなるだけです。くれぐれもお気を付けください。言葉というのは難しいですね。

応用編 海辺の店で買った干物がおいしくなかった

 このへんのはスーパで売っているのとはわけが違うはず、と期待しつつ買ったちょっと高い干物。しかし、期待外れでぜんぜんおいしくないことも、ままあります。

 そんなときは、心静かに「どっちでもいいのだ!」と呟きましょう。世の中の真理を学べたし話のネタもできたと思えば、ガッカリ感も少しは埋め合わせられるはずです。

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