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【どっちでもいいのだ!】 その22「健康診断で測った気になる数値 上がっていた 下がっていた」
一度しかない人生。眉間にシワを寄せているヒマがあったら、笑ジワを作りながら暮らしたい。「どっちでもいいのだ」精神で、毎日をゆるゆると生きてみませんか? ※「東京スポーツ」で2017~2018年に連載(全44回)
年に一度の健康診断。去年はお医者さんに「血糖値が高めなので、気を付けたほうがいいですね」と言われた。その後も、わかっちゃいるけど節制は実行できずにいる。こんな調子ではきっと数値が上がっているだろうな……と不安を覚えつつ、検査結果の一覧が入っている封筒を開ける午前11時半。
血糖値に限らず、いろんな数値が気になるお年頃です。ただ、今すぐ治療や手術が必要な病気が見つかったら大ごとですが、数値の上下に一喜一憂しているうちは、まだ深刻さはありません。そういう段階という前提で、さて結果をどう受け止めるか。
とくに節制していないのに数値が下がっていたら、それはそれで嬉しい話。ただ、間違いなく油断してしまうので、手放しでは喜べません。上がっていたら、それは意外でも何でもなく当然の結果です。残念ではありますが、「気を付けないとヤバイかな」と少しは危機感を抱くことができるでしょう。
必ずしも数値が下がればいいとは限らないのが、人間の身勝手さであり人生の複雑さ。どんな検査結果でも、この言葉を呟きながら真摯に受け止めたいものです。
「どっちでもいいのだ!」
済んだことは仕方ありません。現状を受け止めた上で、今日から節制に精を出しましょう。ただし、無理しすぎは禁物。もう一杯飲むか、我慢するか、そのへんは「どっちでもいいのだ!」と思うぐらいのスタンスのほうが、不必要にストレスを溜めずに済みます。
応用編 腹部超音波検査をしてくれた技師が男性だった
薄暗い空間で横になり、ゼリーを塗ったお腹をグリグリされる腹部超音波検査。担当の技師がきれいな女性だと、ものすごく得をした気持ちになります。しかし、男性だったとしても落ち込む必要はありません。
邪念が股間を目覚めさせる心配はないし、「女性だったらなあ」と空想の世界に遊ぶのも一興。「どっちでもいいのだ!」スピリッツで、不本意な現実に立ち向かいましょう。