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映画『セーラー服と機関銃』がつまらなかった

 社会現象となった…かどうかはよく知らないのですが、とにかく大ヒット作なわけですけど、ただひらすら主人公の成果の無さばかりに時間が消費され、驚くほどつまらなかったです。そもそも私はヤクザ映画を面白いと思った記憶がございません。

 薬師丸ひろ子演じる女子高生に関わった人間が次々と死んでいくという、主人公の死神スタイルで、最後の虚無さ加減がすごかったです。(マユミもあの後に亡くなったんでしょうか。)

 終盤に同性愛が出てきてビックリしましたよねえ。同性愛に理解のないひろ子…。

「あのね、一度聞こうと思ってたんだけど、おたく、ひょっとして、クルージング?」

「へえ(肯定)。片思いのクルージングですわ。兄貴がちーっともその気になってくれへん」

YouTubeの期間限定配信で1:31:00あたり以降
主人公の星泉と、ヤクザの政の会話

 この「クルージング」の意味が本気でよくわからなかったのですが、どうも古い時代に『クルージング』という映画があって、その作中で使われているゲイ用語に「クルージング」というのがあるそうなのですけど、この映画では特に深く考えて使っているわけではないようです。

「刑務所におんなじ房で一緒に寝たり起きたりする内にその…なんちゅうか…惚れました、この人に(はーと)」

「病気ね、ほとんど(笑)」

「いやほんま、切ないもんでっせ。片思いっちゅうの」

上の引用からほんの少し後の、星泉と政の会話

 笑いながら面と向かって病気扱いして、人でなしや!

 それにしても、映画の登場人物は愛を明かした途端に死んじゃいますよねえ。

 それで、『セーラー服 百合族』という映画が、この『セーラー服と機関銃』に便乗したっていう話なんですが、最初のほうに男同士のそれに見えるようなシーンがあるのは、もしかしてそういう…。(多分、関係がない。)

 あと、柳沢慎吾が高校生役で出てきて違和感すごかったです。(そりゃ誰でも若い頃ぐらいあるから。)


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