保護猫の命を救う、猫雑貨屋さん
otonari回覧板vol.6
こんにちは。otonariスタッフの大塚です。
暖かく過ごしやすい季節になりましたね。春の陽気に誘われて、今回はなんと長崎県の諫早市まで取材に行って参りました。
今回お話を伺ったのは、喜々津駅から歩いて3分、猫グッズ専門の雑貨屋「厚底をはいたねこ」のオーナーである山口さん。
お店のお話はもちろん、猫ちゃんのお話もたくさん聞かせていただき、てんこ盛りのインタビューとなりました!ぜひお楽しみください。
わちふぃーるどが大好きすぎて
中学2年生の頃からずっとファンなんです。元々東京で育ち、親戚のおじさんがよく猫グッズを買ってきてくれていて、その中にダヤンのハンカチがあったんですよ。それを手に取って一目惚れ。
あとで分かったんですけど、おじさんがハンカチを買ってきてくれたのはわちふぃーるど※1の一店舗目で本店の自由が丘店だったんです。
ダヤンは今年で40周年で、私のファン歴も40年。先生にも、「筋金入りね」と言ってもらってます!第一回の原画展や美術館にも行ったり、わちふぃーるどの本の朗読も7年くらいしてました。ずっと大好きでいたおかげで、先生とも親しくさせていただいているんです。お店を開業する際も、相談に乗ってもらったり先生には助けていただきました。
厚底をはいたダヤン、ぜひたくさん写真撮ってくださいね♡
はい、生まれた時にはすでに家に猫がいて、猫とともに育ちました。子育ての時期以外はずっと猫と暮らしてきましたよ。今も3匹飼っていて、そのうちの1匹が店舗のロゴになっているオッドアイの白猫の小次郎です。
「厚底をはいたねこ」とは?
2009年に東京から長崎に引っ越してきて、2019年までの10年間、FM諫早のラジオパーソナリティをしてたんです。ある日「ニックネーム」をテーマにお話しをしていて、「私のニックネームも皆さんでつけてください!」と募集をかけたら、「厚底をはいたねこ」というニックネームが送られてきたんですよ。まず私が大の猫好き、という点と、身長が低いのでお仕事の時はいつも厚底靴を履いていたことを、「長靴をはいた猫」とかけてるんです。それがすごく気に入っちゃって、それからラジオとかでも名乗るようになって、「山口さん」より「厚底をはいたねこさん」で認知されるようになりました。だからお店の名前もこれにしようって決めたんです。本当に大切な名前です!
全部猫が繋いでくれてる。猫のおかげなんです。
奥の部屋は猫の譲渡会が開催できるスペースになっているのですが、譲渡会の日以外は様々なワークショップやイベントを開催しています。絵画や工作、ウクレレのワークショップ、足つぼ、マッサージ、占いなどなど…とにかくお客様に楽しい体験をしていただきたくて。
実は、私から開催の募集を行ったりはしてないんです。たまたま来店したお客さんと、例えば「私は占いをやってて…」とか話してるうちに、「うちでもやらない?」って声をかける感じで。だから、私じゃなくて猫が繋げてくれてるんです。猫が好きで、うちに来てくれてご縁ができるわけですから。だから関わってくれてる人全員猫好きです。全部猫の力なんです(笑)
私自身はただの猫好きで保護活動をしてるわけではないんです。ここで譲渡会をされている団体さんは、TNR※2の活動をされてる方がすごく多いです。避妊・去勢手術をすれば、不幸な子が生まれないというのが皆さんの考えで、そういった活動を進められている方たちを応援しています。
野良猫を地域猫にすることはとても大変なことだし、すごくお金もかかる。
うちでも売上の一部を寄付できるようなグッズを作って販売したりしていますが、様々な団体や個人で、こういった活動を支援する方々が増えていってほしいです。
これまでに、猫雑貨目当てで来店したお客さんがたまたまその日やってた譲渡会でご縁があって、家族が決まることもありました。本当に嬉しくて!
このような活動や、保護猫を飼うという選択肢を知らない方も多いので、まずはお客さんを中心に広めていくのが私の役目だと思っています。一匹でも多く、可哀相な命を減らせたらと思います。
おっとにゃん、みんなで可愛がっています!
おっとにゃんは小さい子にも大人気ですよ。このジャンボおっとにゃんは抱き心地が最高で。大人も子どももおっとにゃんを本物の猫を抱っこするように可愛がってくれています!
LINEスタンプも販売されてますよね。グッズも展開されていますが、キーホルダーとかボールペンとか気軽に手に取れるものもあったら嬉しいですね。
ゆくゆくはアニメ化とかもいいんじゃないでしょうか!(笑)
おっとにゃんはインスタでも大活躍してくれていて、工夫してサンプル品を持ってくれる仕様にしました!
お客さんと色々話したあとに「これ知ってます?」ってotonariを勧めるでしょ。最後に「にゃんっ♪」て言うから、お客さんはみんな「キャー!♡」ってなるんです(笑)
お客さんにはとにかく楽しんで帰って欲しいから、ワークショップなどのイベントを開催してる、とお話ししましたが、その「楽しい」をotonariが上乗せしてくれてるんです!
サンプル品はどれも人気ですぐなくなっちゃうんですが、主婦層のお客さんが多いので、日用品や調味料が特に人気ですね。「豚肉って書いてるけど鶏肉でも作れるかな?」とか、会話も生まれます。
近所や知り合いの店舗さんでもotonariアンバサダーさんが多いので、なるべく配布サンプル品が被らないように相談することもありますよ。
猫の街・長崎。その背景
実は長崎は犬猫の殺処分がワースト1なんです。その現状を変えるために、保護活動を頑張っている方がたくさんいます。
長崎県は、本当に猫好きさんが多い楽しい県です!長崎がもっと優しい町になるように、応援してください。
ぜひ皆さん、遊びに来てくださいね。
🐈🐈⬛
以上、厚底をはいたねこの山口さんのインタビューでした。お店に入った瞬間から、山口さんの夢が詰まったお店であることを全身で感じました。商品もどれも本当に可愛くて。酒類販売業免許も取得されているので、猫デザインラベルのお酒も品揃えが多かったです✨
自分用には可愛いラスクを買いました!こちらもお買い上げごとに22(にゃんにゃん)円、保護活動の支援として寄付されるそうです。
私も犬猫が大好きなので、譲渡会のお話もたっぷり聞けて光栄でした。
厚底をはいたねこに集まる方たちは、山口さんを始め、とにかく温かくて、行動力がある方たちが多いと感じました。
長崎は少し遠いですが、近いうちにまた遊びに行きたいです!
(聞き手・この記事の筆者:otonari運営スタッフ大塚)
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