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エンプティ・チェアの体験会に参加して
2024.7.29
初めてエンプティ・チェアの体験会に
参加した。
エンプティ・チェアとは、ゲシュタルト療法で用いられる技法のひとつで、
対象物がイスなどに座っていると仮定して、
それらと対話するワークである。
対象物は、自分、家族、友人、故人、動物など
何であっても構わない。
体の痛みを座らせ、痛みの声を聴くということもできるそうだ。
私が座らせたのは、
3年後、40歳になった自分。
ここ最近、
自分の気持ちや意志が固まってきているが、
母になってから、子育てに関して
いろんな人にいろんなことを
言われることが多く、
「これでよかったのか?」
「自分は母親としておかしいのか?」
「娘にひどいことをしているのか?」
と、揺らぐこともあるので、
40歳の自分に励ましてほしいという
気持ちがあった。
エンプティ・チェアのワークの内容は、
ざっくり次のとおりである。
イスを2つ用意し、その1つに自分が座り、
対象物(40歳の自分)をイメージする。
(イスの距離感や向きも調整する。)
イメージができたら、まず、今の自分が話す。
話し終えたら、
今度はもう1つのイスに座り直して、
40歳の自分として、今の自分に声をかける。
今度はまたイスを移動し、
今の自分として、40歳の自分に話す。
これを繰り返す。
今回得た一番の気づきは、
「揺らぎながらでも進めばいい」ということ。
実は、
「周りの声なんか気にすんな」という
言葉が出るかな…と思っていたので、
「そのままでいい(周りの声に
もやもやしながらでいい)」というのは
少し意外だった。
40歳の自分は強いけれども、
今の自分にその強さを押し付けるのではなく、
自分には周囲の言葉に揺らぐ弱い部分がある
ことを認めており、
それはそれとして受け止めていた
(排除しようとしていなかった。)。
一方、自分の選ぶ道は正しいという
自信も持っており、
「もう自分の気持ちは決まっている。
今まで自分の選んできたことは正しかった。
だから、今進もうとしている道も正しい。
揺らぎながらもそのまま進んできたらいい。」
というメッセージをもらった。
40歳の自分といえども、
実際に声を出しているのは今の自分である。
今の自分と40歳の自分は全く別物ではなくて、
今の自分の中にはもうすでに、
自信を持った未来の自分が存在するのだ。
(今回の私の対象物が「自分」だったから
余計にそう感じたのかもしれない。)
そして、
ワークをしながらもう一つ感じたことは、
自分の世界は自分が作り出している。
そうすると、
周囲の人からの厳しい声も
自分の声なのかもしれない。
自分の中の声を
誰かが代弁してくれているのかもしれない
ということだ。
(これは心理学的観点から
そのとおりらしい。)
最後に、
エンプティ・チェアのワークをする上で
すごく重要に感じたのは
プロのガイドさんの存在である。
要所要所で「どんな感じですか?」
「聞きたいことはありますか?」などと
問いかけてくれる。
このワークは自分一人でもできるらしい。
私は頭のおしゃべりがうるさいタイプなので、
もしかしたら普段からこれに近いことを
頭の中でやっていたのかもしれないが、
一人でやるよりも
プロのガイドさんがいてくれたほうが
何かしらの気づきに到達できるスピードが
速い気がする。
(一人だと迷走状態になることが
あるように思う。)
ある映画で見て以来、
気になっていたエンプティ・チェア。
体験させてくださった
カラージュのみゆきさんに
心から感謝している。
ご自身が何年もかけて培われた
たくさんの知識を
惜しみなくシェアしてくださるみゆきさん。
また学びに行かせていただきたいです。
本当にありがとうございました。