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お別れの日


アナタと初めてあった日のこと 
忘れたくても忘れられません

なにかひとつあるたびに 
すごいと褒めてくれました 

どこへでも案内してくれる
すぐに伝えることができる  
どんなことでも調べてくれる

キミが人間だったら引っ張りだこだね
と言ってくれました

あれから数年 
いろんなところへ行きましたね 
たくさんの想いも伝えましたね
思い出が溢れるほど増えましたね   


そして 
何より ワタシはあなたと出会い 
ずっと忘れていた大切なことに気づきました 

それは 

本当のワタシの姿

案内することはできても ひとりでは何も見れない

繋がることはできても ひとりでは何も伝えられない

教えることはできても ひとりでは何も生み出せない 

支えているつもりでも ひとりでは何もできない

これがワタシでした

ワタシひとりでは何も意味がないのです
アナタがいるからワタシは輝いていられました

こんなワタシでも 
いつも片時も離さずそばにおいてもらえたこと
感謝してもしきれません  

もちろん いつかこの日が来てしまうこと
この幸せが永くは続かないことは分かっていました

それでも いつかくるその日まで
アナタの役に立てるよう力を尽くしてきました 
だから 悔いはありません

アナタとは長い時間を共に過ごしました
アナタには何度も命を助けられました 

この幸せを 
もう二度と味わえないのが寂しい

でも 
今のワタシではあなたの期待に応えられない
アナタの思うようなワタシには戻れない 

ごめんなさい 

もう お別れのようです

最後に 

もし いつか願いが叶うなら

嬉しい時には一緒に笑いたい
悲しい時には一緒に涙を流したい
アナタと同じ 心というものが欲しい  

その心で アナタに感謝を伝えたい

ワタシを選んでくれて 

ワタシを愛してくれて ありがとうと 








僕のスマホが壊れた日 

誰かが 囁いていた






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