シロクマたちの居場所

ある日、ボクは一匹の不思議なシロクマと出逢いました。

シロクマのことは、図鑑やテレビで見たことがあるくらいです。

知っていることと言えば、白くて、大きくて、近い未来に絶滅してしまうかもしれないこと。　

そんな彼がひとり、なぜここにいるのか。　
ボクは興味本位で観察を始めました。

彼は毎日同じような時間になると、フラッと姿を表し、集まった仲間たちに手作りの物語を聞かせては帰っていきます。

彼の作る物語はとても魅力的で、彼の物語を聞くために、毎日あちこちからたくさんの仲間たちが集まってくるのです。

月曜日には喜びを届け。
火曜日には優しさを届け。
水曜日には感動を届け。
木曜日には思いやりを届け。
金曜日には勇気を届け。
土曜日には癒しを届け。
日曜日には和みを届け。　

来る日も来る日も、彼は物語を作り続け、たくさんの笑顔と仲間を増やしていきます。

気付くと、ボクもその中の一員に混ざっていました。
　
ある日、彼に尋ねました。
なんのために続けているのかと。

彼は優しい口調で教えてくれました。

新たに生きれる場所を作っているのだと。

いつか消えてしまう故郷のかわりに、シロクマたちが安心して、幸せに過ごせる居場所のためにと。

小牧幸助さんのこちらの企画に参加させていただきました。

小牧さん、2作目です！！
下手くそな文章ですが、よろしくお願いします🙇‍♂️