106 我々はオラウータンではなく、チンパンジーやゴリラであることを選んだ

最近の自殺は放火とセットらしい

おそらく彼ら集団になじめず孤独を望んだのに、結果孤独に殺される(拡大自殺だけどね)ことになるのは自分や自分の世代が持つ共通リスクとして認識しなければいけないようだ。

彼が男性であることは避けがたいファクターで、古来、殺人や戦争は概ね男性のお仕事であったのだから、その延長で考えてよいだろうが、多くの拡大自殺が男性によるものなのはテストステロンの持つ攻撃性というよりは、文化的役割や属性のようなジェンダー論である気がする。

我々人類がオラウータンになることを選択せず、安全保障の観点や進化の優位性を獲得する意味で集団を指向したことは、その後の「そこから漏れる人」問題を永遠にはらむことを宿命づけられる。

男性は役割や属性で自己規定することが多いため、集団の中でリーダーになれなければ、従属的な役割を甘んじて受けるか、群れの外に出るしかなくなる(狩りをする動物の若いオスにとって、そこの選択はシビアだ)

男性が地位や役割に執着するのは、女性のように子供を産み育てる(育てるは誰でもいいわけだが、母乳は女性しかだせない)機能を持っていない事による構造的不幸で、自意識の充足と自己の実存を混同しやすい彼等は、多くの人類史上の災厄を生み出してきた(とにかく過剰なのだ彼らは)

話がそれた。

「そこから漏れる人」問題は男女共通の因子であるはずだが、男性に多くの問題行動がみられるのは、スターリンやヒトラーはここでは置いておいて、本来小規模な集団内での出入りで人生をまっとうするはずだった、するべきだったのだが、残念ながら、ガソリン放火カテゴリーの人々は、上の世代は父親としての属性を失い、若い世代は家族から逸脱を志向しているように見える(家族以外からの価値観の付与)

オラウータンになれなかった我々人類にとって孤独は一つのあこがれであり、一つの到達点であるが、同時に死との舞踏であり、安全保障上のリスクであり、役割の喪失であり、意味の喪失である。

人生は生きることと死ぬことの2つしかやることはないが、そこにことさら意味を求める有史以来の風潮が彼等を殺してるとも言える

男性の過剰な自意識が拡大自殺を志向させるとしたら現代の若い男性の中性性は人類にとっていい傾向だ。(精子もテストステロンの値も減ってるらしいし)

と言っても、人類が完全に入れ替わるには数世代かかるだろうから、健全に人畜無害に生きる人々にとっても、しばらくはガソリンにまかれて死ぬリスクはありそうだ。

しょうもない自説にお付き合いありがとうございました。最後に生き延びる方法を…
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