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【第2期作りて紹介!】プロジェクト『大人の調べる学習講座』作りて・としえ(黒沢敏江)さん


今はどんな仕事についていますか?

 普段は、行政職員として小鹿野町立図書館で図書館長をしています。

敏江さんは、どんな子ども時代を過ごしましたか?

生後半年の頃

 小さい頃から、本が好きでした。どちらかといえば、人見知り。
 両神の分校で小学生時代を過ごしましたが、学級は多い時で16人でした。学級の中でも大人しいと思われていたと思います。

 先生の言うことは、あまり聞かなかった(笑)。何か言われた時に、自分が納得がいかないとやらなかったんだと思うんです。例えば、先生の言い方だったり、自分が考えていることと違うことだったりすると、なんだかやる気がでない、こんなのやりたくないという感覚があったのだと思います。
 それと、「なんでみんな同じことをやらないといけないの」という気持ちがありました。「みんな一緒に同じように何かをやる」学校とはそういうものとして、当時の私には映っていたのかもしれません。

幼稚園の頃、教室で

そんな中、本との接点はどういった形でしたか?

 小学校では、図書室・講堂・音楽室が一緒になっていて、すぐ壁隣が幼稚園でした。そこでも本を読むことはありましたし、埼玉県立図書館の移動図書館でも本を借りました。また、父の知り合いを通じて、本をもらうことはありました。
 両神という場所柄、また時代もあり、本はなかなか買いには行けなかったですね。

小学校2年生の頃、校庭で

 物語や漫画本でも、最初から最後まで読まないと気にすまなかったです。
 また、百科事典をひっくり返して見るのが好きでした。何かわからないものがあったら、国語辞典や百科事典を引いて、あっちのページこっちのページを調べるなどのことをするのが面白かったのです。 

小学校4年生の頃、両神薄浦島の山

中高生の頃から、本との関わり方は変化をしましたか?

 中学生の時は、テニス部でした。中学時代はあまり本を借りた覚えがないです。高校になってからは、親戚がいらない本をドサッと持ってきくれました。その中から、森村誠一や黒岩重吾などの社会派の本を読んでいました。(笑)
 他には、コバルトシリーズを貸し借りしたりしていましたよ。あとは、思い出すのは、友達に勧められて読んだ星新一かなあ。

中学校2年生の時、林間学校にて

 そして、高校の時に、瀬戸内寂聴の「夏の終わり」を読んで衝撃を受けたことをハッキリと思い出します。そして、瀬戸内寂聴に興味をもって調べていったらなるほどねえ。と思いました。出家して坊さんになるのがありなんだ、と思った覚えがあります。

高校2年生の頃、白井差にて

 大学に入ったくらいで、赤川二郎やアガサ・クリスティなどの推理小説をよく読んでいました。東京から両神まで帰省する時の電車の中ではずっと本を読んでいました。結婚して子どもができてからは、子どもに絵本の読み聞かせはしていたけど、自分の読みたい本は、なかなか読めなかったですね。

短大2年生の頃、北海道にて

子どもが産まれてからも、気になることは自分で何でも調べた

 子どもが産まれてからは、子どもの健康のことを第1に考えてきました。
 例えば、インターネットで色々調べて、子どもの肌に良い石鹸を大阪から取り寄せたり。食べ物は、健康に良いものが第一優先。県立図書館で取り寄せた本などで安全性を調べたりもしてきました。
 野菜は自分で作ればいいですが、買うものは、調べ、安全性や品質を重視して買うようにしてきました。

 パソコンを使う時も、「調べてみたい」という気持ちが動きます。色々なことに興味をもってやってきたら、自然とそこの気持ちに行き着くんだと思います。そして、「やってみなきゃわからないじゃん」という行動に繋がっています。これやりたいけど、これやるにはどうするか。住んでいる場所が場所だったので、そういうことの繰り返しだったのかもしれません。

 こうして思い返してくると、そうやって考えられるようになったのは、中学の途中くらいからだったかもしれませんね。

としえさんが、大事にされていることは?

 生活、仕事、趣味のバランスや繋がりが大事だと感じてきました。「調べ、考え、やってみること」は、この3つを繋げてくれます。

 例えば、役場の中で課が変わって、税金のことなど、新しい仕事にも興味をもって調べたり、なにか1つ「本当にこれでよいのかな?」と思うことを調べたりすることは、仕事はもちろん普段の生活の中にも還元されていきます。
 調べたことは知識として広がっていき、それはすぐには実感することができなくても、何年あるいは何十年か経った時に繋がりがわかるのだと思います。


大人の学校プロジェクト『大人の調べる学習講座』第1回の様子

最後に、この記事を読まれる方へのメッセージをお願いします。

 日頃から、自分で調べたり、自分の頭で考えたりすることそのものが面白い!と感じていただけることが今回の企画にかける私の想いです。

 そして、自分でいろいろなことをやってみることで、違うひらめきや気づきがあるかもしれない。その経験は、かけがえなく面白いと私は思っています。

 「こんなことを調べたら、こんなことがわかりましたよ。」といった体験をみんなで横で共有しながら、調べ・考え・ひらめき・やってみる面白さを、一緒に分ち合っていきましょう!^^

館長を務められている、小鹿野町立図書館の様子

(インタビュー後記)
いつも利用者さんと町のことを第一に考え、パワフルに動き続けてこられたとしえさんのエネルギーと鼓動がそのまま伝わってくるようなインタビューでした。としえさんに会いたい!話したい!という方は、小鹿野町立図書館に足をお運びください。プロジェクト『大人の調べる学習講座』へも、ご参加くださいね。(うさちゃん)

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