【56.私のこと🤗】バイエルと私
いつも記事をお読みくださりありがとうございます。なかなか記事を更新することもできておりませんが、その間もたくさんのビューで応援頂いていることにも大変感謝致しております。重ねてお礼申し上げます。
私の記事では主にこれからピアノを始められる方、或いはピアノを始められて間もない方に対して楽譜のあれこれや、演奏方法のあれこれをお話ししておりますので、私自身のことや、ピアノ学習に関して思うことなどをお話しする機会がほとんどございません。
そこで今年のまとめと来年の抱負などお話しさせて頂こうかと思い記事にしてみました。
今年、私は大きな挑戦をさせて頂きました。ご存知の通り、バイエル教本の練習動画をnoteで披露したことです。元々記事を書くこと自体が大きなチャレンジでしたのに、動画を撮影してそれを皆様に見て頂くなど大変緊張いたしました。がこれにはこのnoteを始めようと思い至った私のピアノ学習の始まりの物語が大きく影響していることをお話しせねばなりません。
以前どこかの記事でお話ししたかもしれませんが、私のピアノ学習の始まりは、ピアノという楽器から始まった訳ではありませんでした。親戚からのお下がりの電子オルガンが出発です。はじめにお世話になった先生は(もう故人ですが)華道・茶道・ピアノ道(!?)とお考えの様な厳格な先生でした。先生ご自身は中学校の音楽の教師を定年退職され、余暇でピアノを指導してくださっていました。ですが、先生のお宅の楽器も電子オルガンでした。地方の田舎の昔の話ですから、そんな状況下でも教えてくださる方がいるということは大変ありがたいことでした。その先生には電子オルガンの鍵盤が足りなくなってきた頃までお世話になりました。その時に弾いていた曲がバイエル42、43番くらいです。このことで私もアップライトピアノを買ってもらえることになると同時に、2人目の先生(先生も故人です)へと変わりました。2人目の先生は、はじめの先生のお友達で年齢もさほど変わりない感じでした。2人目の先生のご指導は今となってはほとんど覚えておりません。何がどうだったのかわかりませんが、バイエル50番以降ずっと曲の始め数小節が弾けている段階でその曲が合格になるのです。ですからほとんど指導らしい指導を受けてはいないのでほとんど覚えていないということになりました。先生の方でもバイエル70番も後半になってくるとご自身で指導の限界を感じられていたようで(後に両親から聞いた話です)ヤマハの教室の先生に引き継がれていきました。2人目の先生のご自宅がヤマハ教室の会場になっていたからです。
ここから問題が起きてきました。3人目の先生は数ヶ月でお辞めになることになるのですが、それまでの間にかなり鍛えていただきました。というのも始めの先生のご指導では電子オルガンだったためにピアノを弾くという行為そのものが間違っていると指摘され、2人目の先生においてはバイエル50番以降の曲は数小節で合格ですから、ほとんど楽譜の読み方も、指遣いも、何もかもその時のレベルに達していないということも指摘されました。私自身にも指摘していただきましたが、母にも当然お話しされた訳ですが、私の両親はピアノの素養は全くありませんでしたので、何を言われているのかも理解できていなかったと思います。そんな状態でしたので、指摘されたことを改善するためにその当時バイエルが90番台に入っていたと思いますが、50番あたりからやり直しをするということになりました。
周りの友達はさっさとバイエルを終えてツェルニーやブルグミュラーをやっているのに私はまたバイエル、しかも随分前に終わったはずのところからやり直し。このことは相当悔しかったのは言うまでもありません。
この「バイエルやり直し」の頃、私が主に課せられていたことは、ピアノを弾く指を作るということと楽典を理解するということの2点だったと思いますが、高々バイエルなんかでと思われると思いますが、電子オルガンから出発した私にとっては音の出し方が全く違う訳ですから、毎回毎回の練習が大変でした。アップライトピアノを購入してもらったということが嬉しすぎてその練習が嫌になることはありませんでしたが、ピアノの素養のない両親に尋ねる訳にもいかず、1人で練習するのみでした。(一人っ子なので頼れる兄妹もいませんし😅)また2人目の先生は新しい曲になる時、楽譜に説明が書かれているところも全く説明をされませんでした。少しばかり模範演奏してくださいましたが、最後までということはなかったように思います。ですから新出の記号や、演奏の仕方があっても何とか自分で考えて練習するしかありません。何となく出来ることもありましたが、何のことかさっぱりわからないということも多々ありました。当時小学校低学年だった私にはかなり大変なことでした。それを一つ一つ説明してくださり、模範演奏もきっちり最後までしてくださった3人目の先生は私にとっては神の如くでした。
さて長く幼少の頃のお話をいたしましたが、私は特殊な経緯を辿ってピアノ学習をしてきたということがお分かりいただけたかと思います。この特殊な経緯によって、当時の私が、ピアノを学習する場合、①自分で演奏できない箇所をどう演奏するかという問題、また②記号や楽語など音楽的なルール(楽典の様なこと)を知らずに演奏できるかという問題があることがわかりました。また③バイエルをかなり遡って2周目の練習をすることでもメリットがあることもわかりました。
①自分で演奏できない箇所をどう演奏するか
今となっては関連の動画やネットの記事で大量にこの問題に対処する術がありますね。現在では大抵の方がこの方法で何となく演奏ができるというところまでは学習が進むのではないかと思います。が当時はパソコンもネットもありませんので、演奏できない箇所があれば次のレッスンまで間違ったまま練習するか、全く手付かずでレッスンに臨むかでした。レコードがあるではないかと思われるかもしれませんが、我が家にはそういった類のオーディオセットは皆無でした😭ですからひたすら友達がレッスンを受けている時にその曲の楽譜を見て「ここはこんな風に演奏するんだ」と覚えて帰っていました。
(一部屋に一台のピアノがあり、そのスペースに次の生徒さん、その次の生徒さんという具合に何人もの生徒さんがレッスンを待っていました)
②記号や楽語などの音楽的なルールを学習する
こちらも現在では様々な書籍やネットでの記事を参考に学習が進められます。我が家の環境では楽典にまつわる辞書があることすら知らず、図書館に行くにも田舎すぎて行くこともできません。ですから2人目の先生が全く説明されなかったバイエルの中に書かれている楽典の要素(説明文)を隅々まで読み込みました。バイエルを学習している間はそれで何とか対応できました。
③バイエルの複数回目の練習で得られるメリット
私の場合ですと小学校低学年の頃半年ほどの期間だったと思いますが、2周目の練習に入った時、初めて練習する曲ではないので余裕を持って練習できました。音もリズムも注意すべき点も全て一度経験済みですので、その他の事に集中できます。その他のこととは、一度目に注意されなかった点・・・フレージング、楽譜上に記入されていない強弱、音の粒の均一性、左右の音のバランス、和音でメロディがある場合のメロディの出し方などです。その当時これらのことを意識しながら練習できていたかというとそうではなかったと思いますが、今当時の楽譜を見直してみますと、それに相応の注意書きが残っていますので、そのような指導を受けたという事になります。要するに音読みにばかり気を取られずにいかに音楽的表現ができるかという方向のレッスンを受けていたような感じです。
当時の私のバイエルを練習するにあたっての行動は、そのままnoteの記事を書くきっかけにもなっていきました。当時と現在では様々に大きく変化しておりますので、ピアノ学習をしようとされる方が全てレッスンを受けるという状況ではなくなって来ていますね。調べ物をするにしても何にせよネットで調べて学習することができる世の中になって来ました。がそうは言いましても、楽典の辞書を見れば全て理解できるかと言いましたら、やはり何かしら解説してもらわなければ理解に苦しむ場面もあると思います。また演奏動画を見ても音やリズムの間違いはわかるにしても、実際にご自身の演奏と比べると手の大きさも、指の長さも皆さん違うのですから、ある程度の参考にしかならないということもあります。そういった悩みや疑問を解決したいというのが私のnoteのきっかけです。私の記事で参考にできる部分がございましたらこんなに嬉しいことはございません。これからの活力になります💪
バイエルにこだわっているわけではないのですが、やはり私のピアノ学習の原点はバイエルですし、またバイエル106番まで学習が終わりましたら新出事項があったとしても「エリーゼのために」(ベートーヴェン)が演奏できるくらいの実力が備わりますので、バイエルを通してきちんと学習することを目標に、今後もバイエルの記事を書いていこうと思います。(その他の記事ももちろん書きます😅)
2025年に向けて
今年バイエル演奏の練習動画としていくつか記事を書いておりますが、なかなか次に進むことができておりません。お待ちいただいておりますこと誠に申し訳ございません。
いい加減な動画にしたくないということもあり、時間がかかっております。なるべく早く106番までを完成させたいと考えておりますが、その間にできることもあるかと思い、「バイエル限定アドバイスレッスンメモ」(有料です🙇♀️)という企画を立ち上げることにいたしました。お申し込みのあった方にバイエルの動画を送っていただき、その動画に対して動画からわかることをメモ書きにしてお送りするというものです。こちらの詳細は2024年中に「お知らせ」として記事にしようと考えております。バイエルを学習するすべての方にご利用いただけますので、しばらくお待ち頂けると幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます😊たくさんのフォローやスキ、ビューでの応援大変励みになっております。今回の記事では私の過去をお話しさせて頂きましたのでかなり恥ずかしい記事になっておりますが、なかなか私自身のことを記事にすることもありませんので、お読み頂ければと存じます。こんな先生ならあんまり気負わずに済むと思っていただけたら恥ずかしさ半減です😅🙇♀️