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青山俊一『ボディチェック』
「アキオ 何ンて事してくれたんだ きみは!」
「淫乱なロボットにしたくなかったんで動かすなと言ったんだ」
「若い者はすぐにセックス相手のロボットにしてしまう!!」
「いいかげんにしてくれと言いたいッ」
「あ〜〜ッ 出ていけーッ」
ということで、青山俊一『ボディチェック』(松文館、発行年不明)です。全13篇。「表情のない絵」にそそられたのですが……。青春物あり、獣姦あり、近親相姦あり、SFあり、バラエティに富んだ内容なのですが、どれもいまひとつ常識的で、これはというインパクトがないところが不満でした。どれも平均値内におさまってしまうというか、青山俊一ならではの特徴が感じらません。狂ってない。やはり、エロ劇画は良くも悪くも作者の個性が充溢したものが秀作となるようです。
ギャグ性は皆無ですが、冒頭に引いた、セクサロイドの修理屋のおじさんのせりふなんかは、けっこう面白いんですけどね(笑)