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第26話 メンエスめし3
広東料理、北京料理、四川料理、上海料理、湖南料理、客家
この中では広東料理が好みですが、さらに上を行くのが日本全国どこにでもある町中華!
結局、これが一番なんですよね、、、
今日のメンエスめしは、横浜の野毛でおそらくみなさんの中にもファンがいらっしゃると思います。
桜木町駅から徒歩で行ける野毛というエリアにある「萬里」さん。
なんでも横浜で最初に餃子を出した店ということで焼き餃子が人気です。
もちろん餃子は美味しいのですが、ぼくが今ハマっているのはチャーハンと麻婆豆腐。
チャーハンはガツンとしっかり味、麻婆豆腐は昨今流行っている四川風激辛山椒風味ではなく、ぼくの世代にとってはスタンダードなタイプで、
麻婆豆腐ではなくマーボー豆腐の方がしっくりくる感じかな。
子供の頃から丸美屋の麻婆豆腐や、リケンのマボちゃんが夕飯に出でくると大喜びでした。
こちらの麻婆豆腐はそれを突き詰めて限界まで美味しくしました、、、という感じです。
これがあると視界に入る白飯は全て食べ尽くしてしまいそうになります。
さて、このお店に来ると毎回巻き起こる問題があります。
それは、何を注文するか問題!
日にもよりますが、大抵ランチには麻婆豆腐定食があります。白飯に麻婆豆腐という最強のタッグでコスパも良し。
しかし、チャーハンも絶対に諦めたくない、、、
この問題は毎回3分悩んで、結局毎回同じものを注文しています。
せっかく店主がぼくらの懐具合を心配して安い料金で設定してくれたランチを丁重にお断りし、姿勢を正してこう伝えます。
「チャーハン単品とマーボー豆腐単品をお願いします!」
決まった〜
自分でも惚れ惚れするほど高らかに注文できました!
そんな自分に酔いしれていると目の前に、禁断と背徳のチャーハン単品及び麻婆豆腐単品の到着です。
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社会に出た頃はお金がなくてホカ弁で済ませることが多かったなぁ〜
それがやがてランチを食べれるようになり、今では贅沢に単品のW注文をしています。
町中華で2,000円くらいの贅沢ができたことにとてつもない幸福を感じます。
これまでのジェットコースター人生の中で、新進気鋭シェフの名前を冠したお店や、ミシュランの星付きレストランで食事をした過去もありました。
では、その時の方が幸福だったのか考えてみると、全然そんなことはありません。
なんなら町中華で単品ダフル注文を決めた時の方がはるかに充足感があるように感じます。
あの頃はもっと上の世界の住人と自分を比べて卑下したり、嫉妬したりが忙しく、幸福を感じるゆとりがなかったように思います。
今日の幸福をもたらした自分の頑張りに対し矜持をもち、もっとうまいものが食べれる自分を目指す。
現状の中で幸福を見出せない人は、どのステージに行っても満たされることはない、、、
そんなこの世の摂理を、皿からはみ出し気味の麻婆豆腐としょっぱいチャーハンが教えてくれた気がします。
ありがとう。
ご馳走様でした。
最後までお付き合いいただき本当にありがとうございました。