対四間飛車

新規棋譜37手

よくある局面だ。ここから四間飛車側から△5五歩と仕掛けないと松尾流穴熊に組まれてしまう。△5五歩 ▲同歩 △4六歩 ▲同歩 △5五銀 ▲2四歩 △同歩までは進むだろう。

新規棋譜44手

ここで有力な手は▲3五歩or▲5六歩であるが、ここでは▲5六歩を紹介する。

新規棋譜45手

ここで考えられる応手は①△8五桂or②△4六銀だろう。

①△8五桂

新規棋譜47手

△8五桂 ▲8六角 ここまでまた分岐する。a△6六銀 b△4六銀だ。

a△6六銀

新規棋譜51手

▲同銀 △同角 ▲2四飛と進んだ。居飛車に有効な手段は多いがこれが分かりやすいだろう。以下△2二歩 ▲3四飛と進んだら優勢だろう。

四間飛車の最善は△5七歩だが▲6七銀打ち △2二飛 ▲2三歩 △8八角成 ▲同金 △4二飛 ▲5七銀と進んで

新規棋譜59手

こうなれば居飛車優勢だろう。

b△4六銀

新規棋譜49手

△4六銀に▲7九銀右が好手でここで振り飛車の指し手が難しい。居飛車はこの後▲6五歩や▲2二歩の筋で攻めていけば有利に進められるだろう。

②△4六銀

新規棋譜57手

△4六銀以下 ▲6五歩 △同桂 ▲3三角成 △同桂 ▲2四飛 △4五桂 ▲3三角 △4一飛 ▲4二歩 △5一飛 ▲6六角成と進めた。超手数進めたがここまでは自然な進行だろう。

ここの四間飛車の指し手はa△6九角 b△5七桂左成 c△5七歩などが考えられる。

a△6九角には▲7九金 △5八角成 ▲4一歩成 △同飛 ▲2二飛成 △5七桂左成 ▲7五歩 美濃の急所の7筋を攻めて形勢は互角ながら攻めていけるだろう。

新規棋譜65手

b△5七桂左成

新規棋譜60手

▲同金 △3九角と進んだ。以下▲6五馬 △5七銀成 ▲4三馬と進んで形勢は互角だが居飛車側は▲6一馬から▲2一飛成 ▲8五桂の筋で攻めていけるだろう。

c△5七歩(これが実践一番多いかな)

新規棋譜63手

▲4四馬 △5八歩成 ▲4五馬 △6八と ▲同金寄りと進んだ。以下自然に進めるなら△5七銀成 ▲同金上 △同桂成 ▲同金と進むだろう。

新規棋譜67手

ここで振り飛車側は△5四銀と打つしかない。仮に攻めてくるなら△6八角などが考えられるが▲6三馬 △同銀 ▲8五桂が受けにくい。

新規棋譜71手

こうなると居飛車優勢だ。

▲6三馬を防ぐには△5四銀以外もあるが先手を取れる△5四銀が自然だろう。以下▲4四馬 △6八角 ▲2七飛 △2六歩 ▲同馬 △2一飛 ▲2四歩 △7八金 ▲6九歩と進行する。

新規棋譜77手

形勢互角のいい勝負だ。居飛車攻める展開にはならなかったが、この後自陣を整備しなおしてから持ち駒の桂馬を主張していきたい。

まとめ 

これらの変化は一手差のかなり激しい変化になる。美濃の急所を理解し大駒を切る覚悟があれば穴熊らしい勝ち方ができると思っている。(かなり薄い穴熊なので張り付かれる展開は避けないといけない)▲3五歩の変化と▲5六歩の変化は好みで選べばいいと思うがこっちのほうが絶対にマイナーで相手の研究を外せるだろう。(そもそも研究してる相手なら後手四間飛車で△4四銀型でなく△5四銀型や△3二銀型を選ぶ気もしてる)

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